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育児カウンセリング(前編)

先日、区の保健所でこどもたちの歯科検診を受けに行った。前回の歯科検診では二人が大泣きして、しかもまだ一人で歩けない頃だったので、妻はかなり大変な思いをしたらしい。そこで今回は、僕も会社を休んで保健所に付き添う事にした。

保健所では、僕と妻が子どもたちを一人ずつ抱えて行動した(この日は30組くらいの親子が来場していたが、父親同伴はうちだけだった)。同い年のよその子たちの大半は、ちゃんとママの言う事を聞いておとなしくしていたのに、うちのガキどもときたらすぐに保健所内を走り回ろうとする。しかも、大人子どもの別なく誰かれ構わず一緒に遊びたがる。この二人を妻一人で制するのはかなりの重労働だろうと想像すると、僕は一緒に来た甲斐があったなと思うのだった。

検診の流れは、虫歯の知識に関するスライドを見学、別室で歯科医師による歯の検診、そして最後が子どもの健康や暮らしに関する質問形式の調査だった。子どもたちの検査結果には何の問題も見られなかったので、僕は一安心していた。ところが・・・

質問形式の調査の最後に、質問者の保育士さんが「育児の事で困っている事や悩み事はありませんか」と聞くので、僕は「ありません」ときっぱり言いきった。そして席を立とうとしたら、保育士さんがこう続けるのだった。

「奥さまが、双子を一人で相手するのにストレスを感じているようなので、別室でカウンセリングを受けています・・・」

見ると、少し離れた場所でアンケートに答えていたはずの、妻と息子の姿がそこに無い。僕は驚いた。そりゃ一人で二人を相手にしてたらストレスも溜るはずだが、まさかカウンセリングを受けるほどとは!僕は妻の苦労に対する自分の認識の甘さを反省しつつ、いそいそと別室へ向かった。

(続く)