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チェルシー対バレンシア

欧州CL 06-07シーズンのクォーター・ファイナル4試合を全て観戦した。ミラン対バイエルンだけは、夜勤疲れのため観戦途中で眠ってしまい、この試合を語る上で最も重要な、ロスタイムを見逃してしまった(まさかバイエルンが同点に追いつくなんて、眠る前は夢にも思わなかった!)。

バルサのいないCLは、僕の中ではいまいち盛り上がりに欠けるのだが、実際に試合を見てみると、やはり面白いのだった。中でもチェルシー対バレンシアは群を抜いて面白かった。おそらく今期の欧州CLの中で最もスリリングな試合だっただろう。90分間一瞬たりとも目を離せない。プレーの一つ一つが全て重要な意味を持っている。1stレグでこの面白さだから、2ndレグはどれだけ凄い事になるのか、僕には想像もつかない。この2チームの「闘い」ぶりを見ていると、今季のバルセロナに足りなかったものが、おのずと見えてくる。最近のリーガでは、バルセロナも随分と「闘う」姿勢を取り戻してきたようだが・・・。

バレンシアの先制点となる弱冠21歳のシルバのゴールは美しかった。まさかその位置から打つとは、と誰もが意表を付かれたミドルシュートは、GKツェフの頭上を鮮やかに越えた! イニエスタ、セスクに続き、またしてもスペインに超天才現る(一体どうなってんだこの国は・・・)。

アウェイのバレンシアは守備でも素晴らしい組織を見せ、チェルシーと互角以上に渡り合った。それだけに、一瞬の不注意で許したドログバのゴールが、バレンシアにとっては非常に悔やまれる。しかし次はホームのメスタージャ。ここをきっちり凌ぎきって、準決勝では(僕の中では事実上の決勝戦である)バレンシア対リバプールをとことん楽しみたい。

ただし、サッカーは何が起こるか分からない。油断して居眠りこいてると、ロスタイムのミランのような憂き目に遭うから注意が必要だ。チェルシーの、困った時のドログバ頼みのロングボール攻撃、あれは見ているだけで心底恐ろしい。バレンシアは、ロスタイムの最後の一秒まで「闘う」事を忘れてはならない・・・。


by BlueInTheFace | 2007-04-06 09:00 | サッカー