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無理をしてでも

今週末は台風が西日本にやってくるそうで、鈴鹿に乗り込む事が決まっている会社の同僚二人はかなり心配そうだ。

その内の一人は、金曜の夜に車で神奈川を出発し、土曜日の予選を見てから車中一泊、日曜日に本戦を見て、そのまま車で帰宅(しかも次の日から夜勤)というハードスケジュールだ。F1のチケットは値段が高いので、節約の為にホテル泊りは止めたのだそうだ。好きでなければここまでは出来ない。

僕には、そこまでする彼の気持ちがよくわかる。20代前半の頃だと思うが、僕にも似たような経験があるから。

その頃、東京近郊で行なわれていた佐野元春のライブに行きたかったのだが、どうしても日程の都合がつかず、僕は大阪城ホールでのライブに行く事を決心する。別に大阪でなくても良かったのだが、関西人の盛り上がりが東京とどれ位違うのか体験したかったので、小旅行も兼ねて大阪行きに決めた。結果的にこの選択は大正解だったのだ。

朝一番の新幹線に乗り込み、夜のライブを終えてから夜行電車で帰り、次の日の朝はそのまま会社に直行、というスケジュール。大阪駅付近(だったかな?)でランチをとろうと思って小さな食堂に入った。席につくやいなや、調理場のおばちゃんが物凄い勢いで話し掛けてくる。人情味あふれるいい街だ。こういうのを楽しみに大阪に来たようなものなので、僕は嬉しくなった。

大阪城を見学した後(この時は改装中だった)、いよいよライブ。とにかく凄まじい盛り上がりだった。あきらかに東京とはちがう。元春のトークにも、会場のどこかから自然にツッコミが入る。会場の盛り上がりに、ステージのメンバー達も乗せられているのか、気合の入った演奏が聞けた。翌日の仕事の事なんか忘れて、踊りまくり、歌いまくりの夜!

ライブが終わり、急いで新大阪駅へ。夜行列車に乗るのは初めてで、何となく外の景色(真っ暗だが)を見ているうち、ライブの興奮も冷めてきていつの間にか眠ってしまった。翌日の仕事はきつかったが、今となってはそれもまたいい思い出。