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ラトビア対日本

国際親善試合 ラトビア対日本@リガ

ほのぼのとした雰囲気のスタジアムだった。首都リガにある割には規模は小さい。マナーの良さそうなラトビアの観客。ポカポカ陽気のデーゲーム。ラトビアの人は、日本という国をどれくらい知っているのだろうかと、試合を観ながらふと思った。日本人は、サッカーファン以外の殆んどの一般人がその国の名前も知らないのではないだろうか。

去年のユーロ2004ではグループリーグ敗退も、ドイツに引き分けて歴史的な勝ち点1を挙げるという快挙を成し遂げている。チェコとの試合でも小気味いいカウンター攻撃を何度も仕掛けていた。大国ドイツを相手に引き分けたことで、ラトビアの国民には大きな自信とプライドが芽生えたことだろう。しかしそれでも、ラトビアがバルト3国の一小国であることに変わりはない。今回は親善試合で真剣勝負ではないが、サッカーの歴史に於いては先輩であるラトビアが、経済大国日本を相手にギャフンと言わせてやろうと、意気込みも盛んに試合に臨んでくれるのであれば、チーム力アップを計る日本にとっても大歓迎といったところだ。

さて試合のほうだが、前半5分に高原が判断良く打ったロングシュートが見事決まって日本先制。日本は試合の主導権を握り攻めまくったらしいが、追加点は奪えなかったようだ。「らしい」と書いたのは、僕が前半20分頃から寝てしまって気付いたら前半が終わってしまったので、内容が全然わからないから。

後半も、日本が早い時間に得点を挙げた。後半7分、ペナルティエリア内で高原のパスを受けた柳沢が、ラトビアのデカいDFに後ろから倒されPK獲得。これを中村が決めて0-2とした。

ここから、ラトビアはエースのベルバコフスキスに変えて長身のFWを投入し、ロングボール主体で攻めて来るようになった。日本は疲れからか中盤のチェックが機能しなくなり、試合の主導権は完全にラトビアペースのものに。後半22分にはCKから一点を返され、そして試合終了間際、中田浩二のパスを電光石火のスピードでカットしたルビンスがそのまま持ち込み、飛び出してきたGK土肥をチップキックでかわしてゴール。

湧きに湧くラトビアサポーター!日本にとっては手痛い同点劇。しかし僕は、ラトビアに対しては何故だか悔しいと思うよりも、ユーロ2004の時と同様「あきらめずによく頑張ったな」と思う気持ちのほうが強いのであった(もちろんこれがW杯本番なら、そんな悠長なことは言ってられないが)。

試合を観ていて一つガッカリしたのは、中村俊輔と松井大輔が同時にベンチへと下げられてしまった時だ。個人的には、キープが出来て試合を落ち着かせることができる俊輔には残っていて欲しかった(もちろん松井もキープには定評があるが)。そして、カウンターで大久保が代表初ゴールを挙げるのをアシストして欲しかった。また、交替で入れるならアレックスよりも村井のほうが僕は見たかった。コンディション的に何か問題があるとジーコ及びスタッフは判断したのだろうか。


by BlueInTheFace | 2005-10-09 20:40 | サッカー