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バルセロナ対ヘタフェ

リーガ・エスパニョーラ第32節 バルセロナ対ヘタフェ@カンプノウ

バルサ、ヘタフェに格の違いを見せつけ2-0で完勝!クラシコでレアルに負けたショックを完全に振り払った。この日はキャプテンでDFの要であるプジョルを累積警告で欠いていたが、マルケスがプジョルの位置に入り、シャビが中盤の底でバランスを取った。危なげない守備でヘタフェを完封!決定的シーンは、前半のCKからの1度くらいだったか(相変わらずセットプレーの守備に脆さを見せていたバルサだったが)。

また膝の怪我で戦列を離れているエトーに代わってマクシ・ロペスがセンターフォワードに入った。彼には何とか点を決めて欲しいと願いつつ試合を見ていたが、残念ながらそれは実らなかった。中盤の選手がボールを持った時の動きだしのタイミングは、明らかにマクシよりもジュリの方が鋭かったが、元来彼は飛び出すタイプの選手ではないし、この日が先発2試合目のマクシにとって、連携の面ではむしろ悪くない出来だったのではないか。チームとして、マクシをどう生かすか。スペースを作る動きとそれに連動した中盤の飛び出しなど、次の試合ではそんな所にも注目して観戦したい。

さてバルサの先制点は前半30分、この日キャプテンマークを巻いたロナウジーニョの直接FKから生まれたのだが、そのFKを貰う前の波状攻撃はお見事だった。DFにカットされてもすぐさま取り返し、ドリブルで仕掛けていく選手たちからは、何としても勝つんだという執念を感じた。そしてFKを叩き込んだロナウジーニョは満面の笑みを浮かべて、この日遂にベンチ入りを果たした故障明けのモッタの元に走り寄った。同じブラジル人同士という連帯感以上の親密さを、この二人からは感じる。

2点目は後半11分、ロナウジーニョのスルーパス(もちろんノールック)に飛び出したジュリが、角度は無いながらもキーパーをよく見て冷静に決めた。この後バルサは攻め続けるも追加点は奪えなかったのだが、終了数分前にデコに代わってモッタが入った時には一際大きな歓声があがった。ロナウジーニョはそんなモッタを横目で見て、もの凄く嬉しそうにニヤッと笑った。エトーの怪我も順調に回復に向かっているのだとすれば、リーガ制覇の瞬間に向けて、役者は徐々に揃いつつある。


by BlueInTheFace | 2005-04-19 05:33 | サッカー