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なでしこに祈り続けました

サッカー女子W杯の予選グループ、なでしこジャパンの世界への挑戦を、僕は三戦ともTVの前で応援してました。結果は勝ち点4のグループ3位で予選敗退。

実際に試合しているのを目の当たりにして「やっぱりドイツは堅い、早い、強い。こんなやつらに勝てっこないよ・・・」と冷静に戦況を見つめる自分がいる一方で、それでも懸命に走ってファイトするなでしこたちを、祈るように応援する自分がいました。彼女たちの必死な姿を見て、祈らない日本人なんていない、そう思いました。本当に本当に悔しい敗戦です。

解説の川上さんは、ドイツを相手に勇敢に戦うなでしこのイレブンを見て、この戦いを初戦から出来ていれば・・・と課題を口にしました。それは確かにその通りなんだけど、でもそれが出来ないのが国際試合の厳しさなんだと、僕はつい反論したくなりました。グループリーグの最終戦がドイツ相手ということで、日本チームは大会前から、かなりナーバスになっていたと想像がつきます。何も計算せず、グループリーグの一戦一戦に全力を出す事ができれば、結果は違ったのかもしれないけど、そういうわけにはいかないのです。ドイツW杯で、日本が最終戦のブラジルを意識して、かなりナーバスになっていたのを思い出します。男子も女子も、経験が足りないと言ってしまえばそれまでだけど・・・。

次は北京五輪。なでしこジャパンは、今回のドイツ戦での健闘を活かして次のチーム作りに励んでもらいたいです。チームとして、何をどのように準備して国際大会に望むのか、その部分の対策をしっかり行って欲しいです。メンタル的な準備も当然必要です。来年の北京五輪も、今回のW杯やジーコジャパン時代の中国アジアカップと同じように、アウェーの雰囲気が作られる可能性は否定できないわけですから。

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by BlueInTheFace | 2007-09-18 16:28 | サッカー

エピローグ ~大会を終えて~

草サッカーの小さな大会を終えて、先ほど帰宅しました。この二日間はとにかく暑かったです!曇りや小雨の時間帯もあるにはあったのだけれど、僕らが試合をやる時間に限って、グラウンドには強い陽射しが容赦なく襲ってきました。おかげで、露出されていた部分の肌は日焼けで真っ赤っ赤。火傷状態に近いです。今夜は痛みで眠れないかも・・・。

大会は僕たちの優勝で幕を閉じました。相手は皆テクニックに優れた強豪ばかりだったけど、僕らはとにかく勝負強かった、そこが決定的な勝因でした。キャプテンを中心にしっかりとした戦略を立てて試合に望んだこと、そして各人が、与えられた役割をこなす為に体を張って戦ったこと、それ無くしてこの勝負強さは生まれませんでした。

僕個人もこの二日間はかつて無いほど走り倒しました。攻撃参加ではあまりいい場面を演出することが出来なかったけど、皆のフォローもあって、守備では何とか踏ん張ることができました。少なくとも去年よりは随分マシにやれました。初日の終了間際に、相手選手の肘が僕の脇腹に入り、二日目の今日は走るどころか笑うだけでも痛いほどでしたが、とにかく気合で乗り切りました。チーム一丸となって獲得した優勝。それは格別の味です。

・・・最後にW杯のことも少し。

こんな小さな大会でさえ優勝の喜びはひとしおなのだから、W杯で優勝したイタリアの喜びは一体どれ程大きなものなのだろう。またこんな小さな大会でさえ、シュートの場面で力みすぎて宇宙開発してしまった僕には、W杯戦士たちが受けていた重圧がどれほどのものなのか、想像すらつかない。W杯に出場した32カ国と、そして予選を戦った幾多の国の、戦士たち。彼らは本当に凄い奴らなんだなぁと僕は改めて思った。国を代表して戦った全ての勇者たちに、夢を提供してくれてどうもありがとうと言いたい。

ではこの辺で。多分明日は一日死んだように眠っていると思います(^▽^;)

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クライマックス ~ドイツW杯決勝戦~

決勝トーナメント以降、ドラマチックな勝利を演出し続けてきた今年のイタリア。僕はイタリア対オーストラリアを見ていて、イタリアは何て素敵なチームなんだろうと遅まきながら気付き、優勝予想をイングランドからイタリアに変更した。延長戦の末地元ドイツを撃破したイタリアを見て、僕はイタリアの優勝をほとんど確信していたのだ。

しかし今日の相手、元王者フランスの強さには心底驚いた。イタリア贔屓で観戦していた僕は、フランスの底知れない強さを見て、背中がぞっと寒くなるような恐怖を覚えた。フランスはまるで、どんな強い光も跳ね返してしまう“鏡”のようだった。対戦相手が攻めれば攻めるほど、強ければ強いほど、反す刀でフランスは、その光を増幅させながら鋭い攻撃を仕掛け続けるのだった。試合が始まった途端、イタリアが優勝するという僕の確信はすぐに吹っ飛んでしまった。

試合を支配していたのは、どちらかと言えばフランスだった。しかしイタリアは少なくとも精神的な意味では、フランスと互角以上の勝負を演じていた。イタリアは攻められる事に慣れている。90分で駄目なら延長戦、延長戦が駄目でもPKがある。サッカーでは何が起きてもおかしくない。チャレンジして実らなければ、次のチャンスがくるまで待とう。サッカーにおける最も美しきその理念を、大会を通して実践し続けてきたイタリアもまた、チャンピオンになる資格を充分に備えたチームだったと思う。

結局勝負はPK戦に持ち込まれ、5人全員が決めたイタリアが優勝を飾った。イタリア最後のキッカーとなったグロッソ、最後を蹴るのは君がもっとも相応しい。決勝戦も期待通りの白熱した試合となり、僕は胸一杯の満足感と、そしてW杯が終わってしまったことに対する少しの寂しさに包まれながら、トロフィーを掲げるイタリアの戦士たちに拍手を送り続けたのだった。


最後にジダン、やはり彼のことも触れないわけにはいかないだろう。いつも美しいプレーで、サッカーの素晴らしさと感動を僕たちに伝えてくれて、どうもありがとう。今日の頭突きは、正直ちょっと可笑しかったよ。今でも思い出すとフッと笑みがこぼれてしまう。だって、笑わないわけにはいかない。あの場面はまさに、エスプリの効いたシニカルなジョークが得意な、フランス人の魂そのものだと思ったんだ。最後の最後でこんな退場劇・・・それが絵になるのも、やっぱりジダンだから。ジダン様、長い間お疲れ様でした。これからしばらくはゆっくりと、家族との時間を満喫してください。

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by BlueInTheFace | 2006-07-10 19:13 | サッカー

フランスは強かった

ドイツW杯準決勝第二試合のフランス対ポルトガル。僕はデコ選手が大好きなのでもちろんポルトガルを応援。ジダンには、残念だがここで優勝戦線から脱落してもらおう、とTV画面越しに負のオーラを送り続けていたw



両チームの戦い方の印象は、なんだか似ているようで似てないものだった。両チームともしっかりとした守備をベースにしながらも、攻撃に関しては、ポルトガルは自らが試合の主導権を握りたいと考えていたのに対し、フランスは臨機応変に戦っているように見えた。両者五分のまま迎えた前半33分、アンリがもらったPKをジダンが決めてフランス先制。フランスは、先制したら堅い。

ポルトガルは両サイドを起点に、デコが巧くサポートしながら攻撃の形を作るのがお得意のパターンだ。しかしフランスはデコに対して、マケレレをマンマーク気味につかせ、中盤の高い位置でデコが攻撃の起点になることを未然に防ごうとしていた。デコがマケレレを嫌い、次第にハーフウェイラインまで下がってプレーするようになると、フィーゴやC・ロナウドはサイドで孤立する場面が多くなり、単調なクロスかまたは強引なドリブル突破に頼るしか攻撃の術がなくなってしまった。

デコは中盤の底に下がってゲームメイクするだけでなく、フランスの守備陣を少しでもかく乱させようと、ボールを外に預けて自らが積極的に前線へと上がっていった。しかしマケレレはデコを深追いすることはせず、デコのマークを最終ラインに受け渡した後は、相棒のヴィエラと共に中盤の守備に専念した。スペースを攻略できずもがき苦しむポルトガルは、まるで大航海に出た大海原で、コンパスを失くし漂流してしまった探検者たちのように見えた。

フランスによって攻撃のリズムを作れなくなったポルトガルは、試合終盤にはロングボールからのパワープレイに活路を見出そうとしたが、それこそまさにフランスの思うツボだった。パウレタやシモン・サブローサには、フランスの堅牢な最終ラインを打ち破るだけのパワーがないのは明らかだった。結局のところ、フランスにはあってポルトガルに足りなかったのは、超一流のFWの存在だった。パウレタが前線でしっかりとボールをキープし、攻撃の起点になることさえ出来ていれば、ポルトガルはもっと多彩な攻撃が可能になっただろう。残念だがポルトガルが決勝に進むには、まだ若干実力が不足していたようだ。



さていよいよ決勝戦。見どころはたくさんあるが、僕が敢えて一つ挙げるとすれば、サイドの攻防か。サイドを制したチームが勝つような気がする。今回のW杯は、特に決勝トーナメントに入ってからはしびれるような試合ばかりだった。どうせだから最後もいい試合で締めくくってほしい。両チームには、勝ちたいと思う気持ちを前面にぶつけ合った素晴らしい試合を期待しています。

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by BlueInTheFace | 2006-07-08 00:36 | サッカー

This is Football !

ドイツW杯準決勝、第一試合のドイツ対イタリアは、大方の予想どおり白熱した試合となり、延長戦終了間際にイタリアが劇的なゴールを決め勝利を挙げた。

イタリアはまずドイツに気持ちで負けてなかった。試合開始早々からアグレッシブな守備を仕掛けるイタリアを見て、これは凄まじい戦いになると予感した視聴者は多かっただろう。イタリアはボールを奪ってからの攻撃でも、サイドの選手が積極的に上がって行った為、それがドイツの波状攻撃をある程度封じ込めることに成功していた。

イタリアが、前線からの積極的なアプローチを仕掛け、攻撃に人数を比較的割くことが出来たのは、今大会も鉄壁の守備を誇る最終ラインと守護神ブッフォンに対しての、揺るぎない信頼があったからだろう。その信頼に応えるべく、カンナバロを中心としたイタリアDF陣は、ドイツ自慢のツートップをギリギリのところで封じ込めていた。

決定的なチャンスを作らせないという意味では、ドイツのDF陣もよく奮闘していた。裏のスペースを破られるよりは、注意深く自陣に退いて相手にスペースを与えないという、安定感のある守り方に徹したドイツの守備陣。グループリーグ初戦で喫した、高いDFラインの背後を突かれての2失点が、ドイツにとってはいい教訓になっているようだった。

しかし試合が終わって振り返ってみれば、「大会を通じたDF陣の安定感」という心理的要素が、勝敗を分けた要因の大きな一つになったのではないか、と僕は思う。イタリアのアグレッシブなチャレンジを前にして、ドイツが攻撃に際して効果的に人数をかけることが出来なかったのは、初戦の2失点に対する悪いイメージを、完全に払拭できなかったからではないだろうか。

それでもドイツは、6万人以上の大観衆の後押しを受けて果敢に反撃を試みた。イタリア優勢ではあったが、しかしいつドイツに点が入ってもおかしくはなかった。延長戦における両チームの攻防は、お互いに勝ちたいと思う気持ちが前面に出た、見ごたえのある撃ち合いとなった。

そして勝負は、PK戦突入間近のギリギリの時間帯であったにも関わらず、冷静さを微塵も失わなかったピルロのスルーパスによって決まった。決勝点を挙げたグロッソは豪州戦に続く快挙を成し遂げ、目に涙を浮かべて歓喜のランニング。それを見ていた僕は目頭がジーンと熱くなるのを感じた。僕にとってドイツW杯のベストゲームは、文句なしにこの一戦で決まりだ。イタリアもドイツも120分間本当によく戦った。This is Football ! これがフットボールだ。サッカーファンでいて良かったなぁと思える、至福の120分間を見せてくれた両チームに心から感謝したい。

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by BlueInTheFace | 2006-07-07 01:27 | サッカー

ベスト8の戦い(2)

本当は昨日のうちにこの記事をUPする予定でしたが、ヒデ引退のニュースに衝撃を受けて、それどころではなくなってしまいました。

明日(ていうかあと数時間後)は早起きの日なのに、僕は何故今ここで記事を書いているのでしょう。


・イングランド対ポルトガル

互いに相手の良さを消しつつも、自らの攻撃の姿勢が失われることは決してなかった。しかしベッカムを負傷で欠きルーニーをレッドカードで失ったイングランドは、試合週番にはもう持ちこたえるので精一杯。一方のポルトガルも司令塔デコを欠き、決定的なチャンスを数多く作ることが出来ず。スコアレスドローという結果はオチとしては妥当なように思えた。

PK戦では、外す気配など微塵も感じられなかったランパードがまさかの失敗。ロングフィードの正確さにおいては他の追随を許さないのがイングランド・サッカーの伝統だが、PK戦に弱いのもまた伝統となってしまった。


・ブラジル対フランス

ブラジルはロナウジーニョを最前線に置き、中盤にジュニーニョ・ペルナンブカーノを持って来た。やはり中盤の守備を少しでも強化したかったのだろうか・・・。監督の真意は測りかねるが、もしそうだとしたらそれは完全に失策だ。少なくとも攻撃の形においては、自分たちの良さを前面に出してこそのブラジルだろう。

決勝ゴールを決めたアンリとお膳立てのジダンのキックは見事だったが、ブラジルは何故アンリをあそこまでフリーにしてしまったのか、謎が残る。ブラジルは明らかにアンリをほったらかしにしていた。さっさとW杯を終わらせてブラジルに帰りたいとでも言わんばかりのお粗末な守備だった。やる気がないと批判されても仕方がない。

逆にフランスの戦いぶりは最高だった。いい守備がリズムを生み出し、天才ジダンがゲームを作る。試合終盤、守備固めに入ったフランスを見ていて、僕はその美しい陣形に惚れ惚れとしてしまった。4-3-3と綺麗なフラットラインを作ったフランスが、ブラジルの猛攻を冷静にシャットアウトしたのだ。その4-3-3の頂点の真ん中に、ジダンがいた。ジダンが身を低く構えて前線からプレスに行く様を見た僕は、彼の最後のW杯に賭ける意気込みをまざまざと見せつけられた気がして、思わず身震いした。ジダンがここまで勝利への意志を前面に打ち出してプレーするのは、今まで見たことがないような気がする。



さていよいよ明日に迫った、ポルトガル対フランス。そしてこれから始まるドイツ対イタリア。最高の夜になる予感がする。そして・・・睡魔との果てしない戦いを余儀なくされた、最悪の昼を迎えそうな気がする。

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by BlueInTheFace | 2006-07-05 01:42

ベスト8の戦い(1)

ドイツW杯準々決勝の4試合を見た雑感です。雑感とは言いながら結局は長い文章になってしまったので(笑)、2回に分けて投稿します。まずは初日の2試合から。


・ドイツ対アルゼンチン

ドイツ1-1アルゼンチン(pk:4-2)
得点者:アジャラ(後半4分)、クローゼ(後半35分)

アルゼンチンのペケルマン監督は、クレスポとコンビを組む先発のFWに、好調サビオラではなくテベスを選んだ。この人選に僕は少々驚いたが、しかし考えてみれば、それは実にアルゼンチンらしい戦略なのだとすぐに気がついた。裏への飛び出しというよりはキープ力とドリブル突破に優れた、いかにもセンターFWタイプのテベスを敢えてサイドに置くことで、ペケルマン監督は、ドイツが攻撃時に人数をかけられないよう牽制したかったのではないだろうか。つまり、常に相手の長所を消すことが最優先されるアルゼンチンの本質が、如実に表れたのがテベスの起用というわけだ。ボールポゼッションを大事に考える意味ではスペインと同じタイプのアルゼンチンだが、両者の根底に流れるサッカーの本質はあまりにもかけ離れている。アルゼンチンの戦略によって、攻撃の連携を分断されてしまう相手は、しだいに個人での局面打開に頼らざるを得なくなり、いつの間にか先の見えない消耗戦へと突入してしまう。

ドイツは先制されて苦しかったが、後半39分のバラック→ボロブスキー→クローゼと繋がっての同点ゴールは技ありだった。アルゼンチンの破壊的なサッカーにも臆することなく戦い、PKによってではあったが勝利を得ることができたのは、ホームの利が働いたか、それともゲルマン魂の真骨頂か。僕は、例えアルゼンチンがキーパーを負傷で交代するという不運に見舞われなかったとしても、ドイツは執念で同点に追いついていたような気がする。根拠はないけど、彼らを見ていると何故かそんな気がするのだ。


・イタリア対ウクライナ

イタリア3-0ウクライナ
得点者:ザンブロッタ(前半6分)、トーニ(後半14分)、トーニ(後半24分)

イタリアは最終ラインがウクライナの攻撃陣を注意深くケアしながらも、中盤より前がアグレッシブにボールを奪いに行き、チーム全体が前に出ようとする意志に溢れていた。ザンブロッタの気合のミドル一閃で先制したイタリアは、その後もウクライナの攻撃に落ち着いて対応した。後半、ウクライナが前がかりになり、守備がやや手薄になった所を、イタリアが見逃さずに追加点。3点目も似たような状況。イタリアは攻守にバランスがとれ、団結力と勝利への意志も強く、勝負どころを見極めたメリハリのあるサッカーを展開する好チームだ。ウクライナは後半開始当初のチャンスをものに出来なかったのが痛かったが、最後まで諦めずに攻撃の姿勢を貫いてくれたおかげで、点差以上に白熱した内容の試合となった。ウクライナの素晴らしい健闘に拍手したい。

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by BlueInTheFace | 2006-07-03 20:07 | サッカー

フットサルで疲れを癒す

今日は『Dolphin Rocket』の大吉さんと、フットサルで汗を流してきました。僕はフットサル初体験だったわけで、やってみた感想は、ボールをたくさん触れて面白いなぁ、と。フットサルはオフサイドが無いというのを頭ではわかっているのに、いつもの癖で、つい自陣に戻ってボールを受けてしまう自分が可笑しかったです。

大吉さんとは今日が初顔合わせでしたが、文体から想像していた通りおおらかな感じを受ける、ナイスガイでした。ブログやスポーツを通じて人との交流が始まるって素晴らしいです。今日は短い時間しかご一緒できなかったけど、時間があればもっと色々話したかったなぁ。という訳でフットサル、是非また誘って下さいね。



さてW杯ですが、決勝トーナメント1回戦が終わって一息ついたのも束の間、すぐに準々決勝が始まってしまい、僕の生活パターンは「帰宅→(メシ食いながら)一試合目観戦→寝る→起床→(メシ食いながら)二試合目ビデオ観戦→出社」のくり返しでした。仕事のほうも忙しくて、疲労がかなり溜まってました。しかしそれでも試合を観た後は、そのハイレベルな内容にとても満足して、睡眠時間を削った甲斐があったなぁとつくづく思うのでした。

ベスト8の4試合については、それぞれについて書きたいことが山ほどあるのですが、それを全部記事にしていたらあまりにも膨大な量の文章になってしまうので、明日、簡単に感想をアップしたいと思います。ちなみに僕は当初イングランドが優勝だと予想していましたが、ベスト8が出揃った時点で、優勝予想をイタリアに変更しています(笑)。アメリカ戦でのイタリアを見て、色々な意味で、優勝に値するいいチームだと思ったので。

優勝できるかどうかは別として、個人的にはポルトガルも応援しています。決勝T一回戦のオランダとの死闘を目の当たりにして、僕は心を動かさました。そしてこのW杯で、僕はデコの凄さを改めて思い知らされました。今の彼は、僕にとってほとんど“神”のような存在です。ああいう選手に僕もなりたいものです^^ ジダンに引導を渡せる人がいるとしたら、僕はデコしか思い浮かびません。次のフランス対ポルトガルが、もの凄く楽しみです。

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美しく儚いものたち

決勝トーナメント1回戦最後の試合は、スペイン対フランスという豪華な顔合わせ。グループリーグでスペインが見せた華麗なパスサッカーは、堅い守備を誇る元王者フランスを相手にどこまで通用するのか。スペインは自分たちの“哲学”を貫き通し、同時に勝利を手中に収めることができるか。ジダンという至高の存在を別にすれば、僕の興味の殆んどはそこにあった。

スペインの“哲学”とは、言うまでもなく攻撃。高いボール・ポゼッションの能力を活かし、相手に攻撃の機会を極力与えないという考え方。いわゆる“攻撃は最大の防御”というやつだ。そして相手にボールを奪われてもすぐに囲みに行けるように、最終ラインを押し上げ、常にコンパクトさを保っているチームでもある。

この日のスペインは、4-3-3の中盤にシャビ、シャビ・アロンソ、セスクの3人を置く布陣でゲームに臨んだ。セスクとシャビの同時起用。アラゴネス監督の考え方が浮き彫りになる采配だ。もしフランスの攻撃に備えたいと考えるなら、セスクではなくアルベルダ、もしくはマルコス・セナあたりを使って、シャビ・アロンソと二人で中盤の守りを形成するのが筋だろう。しかし監督は、セスクという若き天才の攻撃力を選択した。おそらく守り勝つ気などさらさら無かったのだろう。

しかしフランスの慎重な、粘り強い、アグレッシブな守備の前に、スペインは活路を見出すことができず、逆にフランスに危険なシーンを何度も演出されてしまった。それでもPKで幸先よく先取点を得ることが出来たスペイン。アラゴネス監督の執念が実った形ではあったが、その代償として請け負うこととなった“中盤のお粗末な守備”は、ジダンという天才に時間的余裕を与えることに繋がり、フランスにリズムをもたらしてしまうのであった。中盤でプレスがかからないなら、高く保ったスペインの最終ラインが波状をきたすのはもはや時間の問題だと思われた。前半41分にリベリーが挙げたフランスの同点ゴールは、スペイン崩壊の序曲となってしまった。

スペイン1-3フランス

フランスは後半38分、FKのこぼれ球をビエラが押し込んで逆転に成功すると、ロスタイムにはスルーパスを受けたジダンがプジョルをかわしてダメ押しのゴール。結局終わってみれば、期待されつつも結果を残せないいつものスペインでしかなかった。華麗な攻撃サッカーによる世界制覇を目指し続けるスペインは、華麗さの残像だけをピッチに残したまま儚く散ってしまった。スペインはもっと相手の良さを消すことも学んだほうがいいのでは、と僕は思う。しかし、このままの攻撃的なスペインでいて欲しいとも思っている。自分たちの理想をひたすら追求し続ける、こんなチームが一つくらいあってもいいではないか。儚い夢なのは分かってるけど、でも次のW杯でもきっと僕はスペインを応援していると思う。

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by BlueInTheFace | 2006-06-29 03:49 | サッカー

カルチョの底力

イタリア対オーストラリア戦の余韻が未だ冷めやらず(ウクライナ対スイスもまた良かったけど)。僕の昂ぶった気を鎮めるためには、あの激闘を頭の中でもう一度再現しながら、感じたことを記事に起こしてみるのが最善だろう。

  ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆

オーストラリアは中盤の高い位置から積極的にプレスをかけ、ボールポゼッションでイタリアを圧倒。ピルロを抑えられたイタリアはロングボールを中心にカウンターを仕掛ける。後半開始早々、マテラッツィの退場でイタリアは10人に。オーストラリアの攻勢が続くが、イタリアも最終ラインで踏ん張りを見せ、白熱した戦いは互いに譲る気配を見せないまま延長戦に持ち込まれると思われた。

10人で守り走らされていたイタリアは、試合終盤には疲弊がありありと感じられた。リッピ監督が後半30分にデルピエロに変えてトッティを投入したのは、延長戦を嫌って早めに勝負をつけたいからに他ならなかった。だが無情にも時は過ぎ、後半ロスタイムは3分と表示される。

しかしドラマはロスタイムから始まった。イタリアはここで、延長戦突入を覚悟したかのように、ハーフライン付近でゆっくりとボールをまわし始めた。するとオーストラリアもそれに呼応するかのように、激しいアプローチをかけるのを止めてしまった(かのように見えた。少なくとも、弛緩した空気が若干ではあるが場を支配したように見えた)。イタリアのDFグロッソが、フラフラの足取りながら左サイドをドリブルで駆け上がっていったが、マークについたブレシアーノはあっさりと交わされてしまった。するとグロッソは、そのままフラフラの足取りでペナルティエリアまで侵入し、ついにはファールを誘ってPKを獲得してしまったのだ。

このPKをトッティがきっちり決め、その瞬間に試合終了。イタリアはサッカーで負けて勝負に勝った。オーストラリアは90分を完璧に戦ったが、延長戦突入(=勝利)を確信した途端、僅かな隙間が生じ、そこをイタリアに突かれて勝負に負けた。オーストラリアにしてみればまさに天国から地獄。まるでギリシャ神話の悲劇の主人公のような、不条理な敗北を喫してしまった。しかし、だからこそ見ている我々は、そこにサッカーの真の面白さ、醍醐味を感じる。両チーム、特にオーストラリアには、素晴らしい試合をありがとうと心から言いたい。

そしてイタリアに、僕はカルチョの底力を見せつけられた気がした。これはほとんど奇跡に近い勝利だ。この一勝は、計り知れないほど大きなものをイタリアにもたらしたような気がする。勝利への飽くなき執念が結果を生み、チームの勢いと団結力は、この先上昇はすれど下降することはまず無いだろう。今僕は、優勝予想をイングランドからイタリアに変更することを、本気で検討しはじめている。

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by BlueInTheFace | 2006-06-28 03:19 | サッカー