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佐野元春ライブハウス・ツアー『COYOTE』

7月5日(日)、佐野元春ライブハウス・ツアー『COYOTE』の横浜BLITZ公演に参戦してきた。



とてもいいライブだった。



ライブハウス特有の、大音量のサウンドが身体に響いて心地よい。ちょっとやそっと騒いでも、誰にも迷惑がかからない (笑)。僕は1Fのずっと後方にポジショニングしたが、ライブハウスという小さなハコなので、元春やバンドメンバーの表情までよく見ることができる。バンドと客席の距離が近く、普段のライブ以上に一体感を皆で共有できる。余計な演出など一切なし。シンプルにストレートに名盤『COYOTE』の楽曲を演る。

このライブで、僕は元春の「Show Real」を貫く姿勢を改めて目の当たりにし、自然と涙が溢れた。佐野元春の "Real" がいつも以上に迫ってくるように感じた。僕らと元春お互いの "Real" がより密接に連動し合った、そんなライブを体験できたと思うし、元春もそれを意図していたと思う。今回のツアーを「ライブハウス・ツアー」と銘打った理由がよくわかる。

普段のライブより時間が短かった点でやや消化不良だが、次のツアーへの期待は高まるばかり。これから『COYOTE』ツアーに参戦する人は思う存分楽しんでください。僕は来年(?)のツアーを今から心待ちにしています。

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by BlueInTheFace | 2009-07-07 11:45 | 音楽

気高い孤独でありたい

佐野元春の最新アルバム『Coyote』が発売されてから約1ヶ月半の、ほとんど毎日を僕はこのアルバムと共に過ごしている。そしていつも思う。スガシカオやぐっさんの感想と同じセリフだけど、僕も言わせてもらうよ。「佐野さん、『Coyote』最高です!」

個人的にイマイチ好きになれない1曲を除いて、どの曲も皆素晴らしい。中でも『君が気高い孤独なら』は、僕にとって特別な響きを持つ曲の一つだ。

『君が気高い孤独なら』は軽快でソウルフルなダンスナンバー。時に「孤独」をネガティブなものと捉えそうになる“君”を、「気高い」または「蒼い」とクールに肯定し、そしてそれは“sweet soul”であり“blue beat”なのだと説く。何度絶望してもなお、元春は「もう一度/このどうしょうもない世界を/強く解き放たってやれ」と陽気に力強く歌う。その陽気さと力強さが、理屈を越えた説得力を伴って、僕らに生きる喜びと希望を与えてくれる。

「僕らにはこの音楽がすぐそばにある」と元春は歌う。うん、確かにその通りだ。どうもありがとう元春。この楽曲を僕は、元春と同世代の人はもとより、僕と同世代またはもっと若い世代の、元春を知らない人にも聴いて欲しいと思う。性別・世代を越えていつの時代にも存在する、普遍的な存在としての「孤独な君」。この軽快でソウルフルなダンスナンバーは、そんな僕らを希望へとクールに導く、スピリチュアルな愛のメッセージに満ちている。

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by BlueInTheFace | 2007-08-04 02:43 | 音楽

浦沢直樹と佐野元春と、CCR

浦沢直樹の『20世紀少年』の22巻をようやく読んだ。浦沢氏は相変わらず仕事が巧いなと感心しつつも、僕は作中のエピソードの一つを読んで懐かしさがこみ上げてくるのを感じていた。DJ「コンチ」が小学生の頃、CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)というバンドの事をケンヂから教えてもらったという話だ。

b0011238_2225528.jpg僕も若い頃このCCRの曲にどっぷりと浸かっていた事があった。CCRの全盛期は1960年代後半〜70年代前半なので、僕が彼らの曲をリアルタイムで聞いた事はもちろん一度も無い。そんな僕がCCRを知るきっかけとなったのは、佐野元春の紹介によるもの。昔から佐野元春は、ライブ会場にて開場から開演の合間に流す音楽を自分で選んでいた。その中の一曲に、必ずCCRの超名曲『雨を見たかい』(原題『Have you ever seen the rain?』)が含まれていて、僕はそれを聞いているうちに、いつの間にかCCRの虜になってしまったのだ。(Amazonで試聴できます)

佐野元春と浦沢直樹の「ルーツ」はかなり似ていると僕は以前から思っていたのだが(過去記事「「プルートゥ」を読んで」を参照)、聴いて育った音楽についても二人の趣向はだいぶ近いような気がする。

ところで、先に紹介した『雨を見たかい』のサビ部分を日本語訳すると以下のようになる。

「俺は知りたくもない
 そんな雨を見たことがある奴のことなんて
 俺は知りたくもない
 そんな雨を見たことのある奴のことなんて
 晴れた日に降る雨のことなんて・・・」

この曲で歌われている「雨」というのは、「ナパーム弾」の事を指す。CCRのヴォーカルであるジョン・フォガティが、この曲の発売当時(1971年)に盛んだったベトナム戦争の被害者を想って創った曲であることは、我々にも容易に想像がつく。

この曲は、戦争反対という意志を明確にロジカルに表現しているのではなく、もっと感情のレベルで、我々の心のより深い部分をノックしようとしている。これと全く同じ表現方法を、浦沢氏も漫画を使って随所に用いているのは皆さんご存知の通りだ。『20世紀少年』でこの曲が採り上げられた背景には、漫画のストーリーとマッチしているという理由の他に、戦争の悲惨を嘆く強いメッセージと、物語を創作するにあたっての浦沢氏なりのこだわりが、見え隠れしているような気がしてならない。もちろんそれと同じ事が佐野元春にもあてはまっている。
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by BlueInTheFace | 2007-01-14 22:05 | 読書

明らかにされた“佐野語”

2005年6月に発売された『ロック画報(20)』の佐野元春特集号の誌面で、元春がキャリアの初期から活動を共にしていた“先輩”西本明が、インタビューで次のように語っていた。

聞き手:西本さんはその後(ザ・ハートランド解散後)の、ホーボー・キング・バンドでの活動にも参加されていますね。

先輩:最初の頃、僕は彼らに“佐野語”を翻訳する係なのかなと思ってたんですけどね(笑)彼がバンドとコミュニケートできるまでの仲介役っていうか。・・・

当時このインタビューを読んだ僕は、“佐野語”とは一体どんなものなのか、気になって仕方がなかった。その“佐野語”の正体の一端が、先日7月30日のTOKYO F.M.「SUZUKI Talking F.M.」にて遂に明らかにされた。

番組は、福山雅治が自分の知っている“佐野語”の真意を元春に問い正す形で進行した。そのやりとり自体がものすごく面白かったわけだが、ここでは、明らかにされた二つの“佐野語”を紹介するだけに留めたい(長くなるからね)。


リバービー
意味:演奏に、より深くエコー(リバーブ)をかける事。
用法:「そこ、もうちょっとリバービーに」


ニールヤンギッシュ
意味:ニールヤングっぽい感じ
用法:「佐橋君、今のフレーズ、もうちょっとニールヤンギッシュに!」

※ただし、あまりにニールヤンギッシュな演奏をしてしまうと、元春から「佐橋君、今のね、too much ニール(ニールヤング過ぎる)」と言われてしまうので注意が必要だ。


元春は最初、ニールヤンギッシュなんて言った記憶はない、佐橋君の話には尾ひれが付いている、などと言っていた。しかし、佐橋君と交流がありその当時の状況を詳しく知っていた福山雅治に、当時の状況をリアルに再現されると、元春は「あながち間違いではない」と自らの発言を認めた。ちなみに、今では福山雅治もレコーディングの現場でこれらの“佐野語”を使用してるという。
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by BlueInTheFace | 2006-08-02 10:50 | 音楽

鹿野氏と元春の対談

7月23日放送のTOKYO FM「discord」という番組内にて、鹿野淳氏と佐野元春の対談が行われたのだが、その模様が早速Web上にてテキストで公開された(情報提供のdaisymoonさん、サンクスです)。長文だが、佐野ファンにとっては内容のびっしり詰まった対談となっているので、興味のある人は是非読んで欲しい(対談はこちら!)。

「『みんなはどう感じているんだろう?』と、その時代に生きてる僕以外の人達の視点、あるいは彼らの見方・感じ方を想像して書いたほうが客観的な曲になるんじゃないかといつも思ってるんですね。だから言ってみれば、映画監督の視点と同じじゃないかと思います。」

「聴いてくれたリスナーがその歌を自分のものにしてくれて、そしてまた他の人にその歌を聴いた経験を伝えて行けるような、そういう懐の深い詞を書いてみたい。」

「凄く過剰なものに対して、僕はいつも疑いの目を向けてしまうクセがあるんですね。どんなことに対しても、過剰なものに対する疑いがある。」


対談からほんの少し引用した部分を読むだけでも、元春がとてもロマンチストで、その一方で、優れたバランス感覚を持ち合わせている事がよく分かる。

番組の内容及び鹿野氏のプロフィールについては、「discord」Official site を参照。ちなみにこのオフィシャルサイトのトップページからは、鹿野淳氏と元フライング・キッズ浜崎貴司氏の対談ページへもジャンプできる。この対談は「nakata.net cafe」内特設ブースにて行われ、6月4日にOAされたもの。ロックとサッカーについて熱く語る二人の様子が、文章からもひしひしと伝わってくる内容だ。


※7月30日(日)午後4時より、TOKYO FM 福山雅治の「SUZUKI Talking FM」に元春が登場とのこと。これは聞き逃せない・・・!
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by BlueInTheFace | 2006-07-26 04:40 | 音楽