<   2007年 05月 ( 7 )   > この月の画像一覧


ミラン対リバプール

欧州CL06-07シーズン決勝・ミラン対リバプール

2-1でミランがリバプールを下し、ミランが通算7度目の欧州王者に君臨。2年前のイスタンブールでの悪夢から、遂に彼らは解き放たれた。その2年分の重圧がこの試合に一挙にのしかかったかのように、この日のミランは、ピッチに現れた時点で既に表情が硬かった。ここまで重圧に晒されている選手達の表情を見たのは、近年記憶になかった。

リバプールもナーバスになってはいたものの、緻密な戦略に基づくサイド攻略の戦術に支えられて、ミランよりも思い切りよくプレー出来ていた。前半は圧倒的に主導権を握っていたリバプールだが、しかしミランも、GKジーダを含めた中央の守備が分厚い。いい流れが来ているのに得点出来ないもどかしさは、リバプールのイレブンが一番感じていただろう。それが見えない重圧となっていたのか、リバプールは決して与えてはいけない位置でミランに直接FKを献上。もちろんこのFKを(わざと)誘発したのはカカのドリブル。こいつは本当に天才だと僕は思った。ピルロが蹴ったFKは、ゴール前に走り込んだインザーギに当たってコースが変わり、前半終了間際にミランが貴重な先制ゴール。この先制点が本当に大きかった。

後半もリバプールが攻勢を仕掛けたが、ジェラードの決定的なシュートはジーダが片手で防いだ。途中交代で入ったキューエルも出来は良くない。裏目に出たベニテス監督の采配に、この試合の難しさが如実に現れていた気がする。クラウチも後半の遅い時間に投入されたが、彼はまだ、チームの信頼を充分に勝ち取る事が出来ていない。だからリバプールは、サイドの攻略に固執したチーム作りを余儀なくされてしまう。中央に確固とした太い幹が一本あれば、リバプールはさらに強くなるのだろう。

試合は後半37分、カカのスルーパスをインザーギが決め、ほぼ勝負あり。リバプールはCKからカイトが一点を返すも、反撃はそこまで。両者とも非常に重圧が大きかった試合で、見ているこちら側としても息が詰まりそうになったが、ミランが優勝を決めた瞬間はとても感動的なものだった。39歳のキャプテン、マルディーニはこれで通算5回目の優勝だというから驚きだ。彼は神話の地アテネで、生ける神となった。彼のキャリアの最終章を、日本で拝む事が出来る我々は、なんて恵まれているのだろうと思った。

※最近超寝不足だけど、気合い入れてのTV生観戦&試合レポート作成。
ストーリーのある、いい試合だったので、書かないと気が済みませんでした^^

[PR]

by BlueInTheFace | 2007-05-26 03:41 | サッカー

接客の達人

怪我した足の完治と育児を最優先して、本日のフットサルはお休みし(日産スタでのマリノス対FC東京の観戦もキャンセルし)、家から一番近いベビー用品店(記事の内容上、店名は伏せます)に行って来た。ベビーグッズの知識に乏しかった僕は店員のおばちゃんを捉まえて相談し、そしてチャイルドシートを二つ購入。もちろん、機能性云々よりも価格を安く押さえることを最優先して選んだ。

相談するのは店員の誰でも良かったわけではなく、僕は、店員の中で一番高齢だと思われる50代のおばちゃんが、他のお客さんの相手をし終えるのを、辛抱強く待ってから声をかけた。何故おばちゃんなのかと聞かれても特にこれと言った理由はないのだが、強いて言えば、この人の人生経験に基づいた、何らかの話が聞ければ儲けものだと思ったのだ。また、僕にそう思わせるだけの妙に落ち着き払った風貌と物腰を、このおばちゃんは身に纏っていた。

当初僕は、小学校低学年くらいまで使える、ジュニアシート兼チャイルドシートのタイプを買うつもりだったが、おばちゃんは僕に、対象年齢4歳程度までチャイルドシートを勧めた。その方が値段的に安いというだけが理由ではない。おばちゃん曰く「(チャイルドシートを買って)お子さんの成長を観ながら、必要だと思った時に(ジュニアシートと)買い替えればよい」との事だった。その時僕はおばちゃんが、一瞬だけ、僕に目配せをしたような気がした。

おばちゃんの落ち着き払った接客態度が、自身の目配せに妙な説得力を持たせていた。そして僕は合点した。そうか・・・法律で義務づけられた6歳未満までの間、成長が遅ければジュニアシートは買わずに済み、成長の速度が普通以上なら買い直せばいい。そして、成長の速度が普通以上なのに経済的な余裕がなかったなら・・・その時は親御さんの「裁量」に任せる。そういう意味の目配せだったのだなと。

という訳で僕は、このおばちゃんの意見に素直に従ってチャイルドシートを購入。さらに、陳列してあった、現品一点限りの双子用縦型ベビーカーを超激安で購入。僕はいい買い物が出来たと大満足で店舗を後にした。接客しながら僕の気持ちを上手く盛り上げてくれたおばちゃん、どうもありがとう!

[PR]

こっそりとブログ更新

昨日の昼間のフットサルで足を捻挫してしまった。軽症だと思ってプレーを続けたものの、家に帰ってしばらくすると、徐々に足首が腫れてきて、夜は痛みで眠れないほどになってしまった。包帯の上からでも、足首の外側が大きく膨れあがっているのがわかる。しばらくは子育てのサポートに専念しなさいという神のお告げだと思って、休日は家でおとなしくしています。

b0011238_18301043.jpg


母の日は、僕の母親と奥さんの母親に、それぞれPhotoアルバムをプレゼント。彼女たちはもう母ではなく「おばあちゃん」なわけだから、もしかしたら敬老の日に贈り物をしたほうがよかったのかも知れないが。妻にも、母親になって初めての母の日という事で、子育ての本を一冊プレゼントした。忙しくて読む暇はあまりないかもしれないけれど。

子どもが寝ている部屋にパソコンが設置されていて、妻もそこで寝ているため、パソコンを起動するのも躊躇われる状況が続いている。カチャカチャとキーボードを叩いて、わずかな睡眠時間しかとれない妻を起こしてしまうのは、極力避けたい。というわけで、今は赤ちゃんと妻が別の部屋にいる隙を窺いつつ、こうしてブログを綴っている・・・!
[PR]

命名(2)

b0011238_2374911.jpg

中学生の頃に使っていた書道セットを引っ張り出して(さすがに筆は使い物にならなかったので新しいのを買った)、命名の清書を決行。きれいな行書の文字を目指して、ニ時間ほど練習してみた。しかし付け焼き刃では上手く書けるはずもなく、正座で痺れをきらした足をいたわりながら、どうしたものかと僕は途方に暮れていた。

ところが、格好良い字は諦めて、心のおもむくままに筆をすすめてみたら、そこそこいい感じに仕上がったではないか!

明日の土曜日はいよいよ、写真の向かって左側の方が退院。…これでようやく兄弟揃い踏みとなる。
[PR]

義姉の苦悩

今年の僕のゴールデンウィークは、時折サッカーに興じる以外は、その殆どを家の掃除に費やしていた。妻と長男が5月6日に退院予定で、しかもその日に合わせて、山口から義母と義姉が上京する予定だったので、何が何でも掃除しないわけにはいかなかったのだ。

退院前日の5月5日は掃除で完徹になってしまった。と言うのも、ベビー服の収納スペースを確保する為に、大人の服の整理を始めたのだが、いざ始めてみたら結局は、ちょっと時期の早い衣替えになってしまい、その衣替えに莫大な時間がかかってしまったのだ。そのおかげで、洋服ダンスは随分とすっきりしたが、変わりに僕の疲労は今日まですっきりする事がなかった。

さて今日は、義母の付き添いで上京してきた義姉が、義母を東京に残して、一足先に山口へと帰る日であった。会社に休暇をもらっていた僕は、義姉と一緒に東京駅までお見送りに。東京駅に着くと、義姉はまず、大丸デパートの地下街でお土産を購入。欲しい物が決まっていたのか、買い物はほんの10分程度で終わってしまった。新幹線の発車時刻まではまだ一時間残っている。すると義姉は、ニヤつきながらも瞳の奥にキラリと光る何かを忍ばせ、僕にこう言うのだった。「さてミツくん、どうする?」

前回姉が上京してきた時に、東京見学にさんざんつき合わされた僕には、義姉の微笑みの意図するところがすぐに読み取れた。「新丸ビル、行ってみる?」そして僕らは、新幹線の発車時刻ぎりぎりまで新丸ビルでのウィンドウショッピングに興じた。そして彼女は東京を去っていった。今日見て回れなかった4Fより上のフロアは、次回上京した時の楽しみにとって置く、という言葉を残して。

姉のお伴をするのは、次回も間違いなく僕の役目。なぜなら彼女にとって僕は、東京で荷物持ちを頼める唯一の男性であると同時に、エスカレーターに乗る事ができない彼女をエスコートする役目も担っているからだ。エスカレーターの前で二人並んで一度立ち止まり、僕と義姉は「せーの!」と二人で声を合わせる。同時に僕は義姉の背中を押す。でもたいていは「せーの!」のタイミングで乗る事ができず、僕が先に乗ってしまい、義姉は次の段でかろうじて乗る事ができるのだった。

ウィンドウショッピングが大好きなのにエスカレーターには乗れない、義姉の苦悩は一生涯続く・・・。

[PR]

CL準決勝2ndレグ

父親になろうが何だろうが、これからもサッカーは見たいし、プレーし続けたい。という事で、欧州CL準決勝2ndレグの二試合を録画観戦。

アンフィールドでのリバプール対チェルシーは、前半22分に、ジェラードのセットプレーをDFアッガーが冷静に決めて、リバプールが先制。1stレグとのトータルで両者の得点が並び、試合はそのまま延長戦までもつれ込んだものの決着がつかず、PK戦に突入。PK戦では、チェルシーがロッベンとジェレミーのシュートをストップされたのに対し、先行のリバプールは4人全員が決めて試合終了。まず先にリバプールが決勝へと駒を進めた。

満身創痍のチェルシーは万全のリバプールに対して適地で苦戦を強いられたが、それでも試合内容はほとんど互角であった。負けたとはいえやはり強かったチェルシー。このチームを決勝で見てみたいという想いが僕の中にあったものの、いかんせん準備不足であった。僕の私感では、アブラモビッチ氏はチェルシーの首脳陣に対し、4冠にこだわらなくていいからCLに集中して欲しいと声明を出すべきだったように思う。アブラモビッチ氏は、私財を投げうって最高のチームを作り上げたが、全ての名誉を手に入れることは、結局出来なかった。

一夜明けて、サンシーロでのミラン対マンチェスター・ユナイテッド。1stレグでは劇的な逆転勝利をおさめたマンUだったが、内容ではミランが一歩リードしていたように思う。ミランは、1stレグと同じ戦い方を、今回も注意深く敢行するだけで良かった。マンUはあの圧倒的なホームの声援が望めない以上、1stレグと同じ戦い方では厳しい。結局試合はホームのミランが終始マンUを圧倒し、3-0で勝利。トータルスコア5-3で、リバプールに続きミランが決勝の切符を手に入れた。

前日にリバプールが決勝進出を決めていた影響だろうか、ミランの気合いは凄いものがあった。この日欠場したマルディーニを決勝に連れていくというモチベーションもあったのかも知れない。2年前の決勝でミランが味わった悪夢。あの時の“復讐”を果たせるチャンスが、あの時と同じCLの決勝という舞台で果たせるかもしれない・・・。決勝進出を賭けて、チーム一丸となってプレスをかけ走り回るミランのイレブンに、僕は感動を覚えた。ドイツW杯のイタリア代表も、この日のミランと似たようなチームだったと思う。

決勝戦は、一点を争う、最高にスリリングな試合となるに違いない。リバプールとミラン、伝統ある両チームの、超一流の監督と超一流の選手たちには、最高のコンディションによる最高のフットボールを見せてもらいたい。期待しています。

[PR]

by BlueInTheFace | 2007-05-03 22:02 | サッカー

父と子

僕が18か19の頃、母親が聴いていたこのアルバムを偶然耳にして、あまりの良さに僕は衝撃を受けた。谷村新司のアルバムはこれ一枚しか聴いた事がないが、この一枚を聴いたが為に、僕の中で谷村新司という人の存在は、今でも特別なものとなっている。

b0011238_225831.jpg『父と子』
谷村新司
1982年
保坂延彦監督映画『父と子』のイメージ・アルバム

収録曲
1. 父への遺言/2. 青年の樹/3. マイ・ボーイ/4. 陽はまた昇る/5. 去年の雪/6. それぞれの秋/7. 残照/8. 昴-すばる-


このアルバムは、表題どおり「父と(息)子」の関係に焦点をあてて創られたもの。今も僕の中に残る「父親像」の原型らしきものは、3曲目の『マイ・ボーイ』という曲を聴いて、殆ど決定付けられた。それと同時に、今までとは違った目線で自分の父親を見る、良いきっかけを与えてくれたアルバムでもある。

マイ・ボーイ
作詞・作曲/谷村新司

マイ・ボーイ
いつの日か
この手を離れて
大空に逃げて行く時は
黙ってお行き

マイ・ボーイ
さよならの言葉はいらない
心の赴くままに
駈けていけばいい

お前がこの世に生まれたあの日の空は
いつまでも瞳の中に焼き付いて消えないから

マイ・ボーイ
節くれたこの手で
お前のその頬に触れておこう
お前が気付かぬうちに

マイ・ボーイ
この胸の熱い高鳴りを
お前に伝える術は無いけれど
感じておくれ

マイ・ボーイ
この胸を力の限り
その脚で蹴って飛び上がれ
あの日のあの空へ

私はお前の為だけに生きてはいない
自分の為に生きて
そして愛する人の為に

マイ・ボーイ
傷つく事を恐れちゃいけない
辛くなった時は
この空の青さを信じればいい

私がこの世に生まれた
その日の空を
私の父もきっと忘れず
生きていたに違いない

マイ・ボーイ
いつの日かこの手を離れて
大空に逃げて行くときは
黙ってお行き

私がそうしたように
逃げてお行き


余談だが、元春の詩の一節に「光の中に逃げていくよ 君と」というのがある。この『マイ・ボーイ』もまた、「逃げる」という単語の使い方が、抜群に上手いなと思った。
[PR]

by BlueInTheFace | 2007-05-01 22:40 | 音楽