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ご無沙汰です

今日は草サッカーの日でしたが、対戦相手に、連絡もなしにドタキャンされてしまったため、チーム内での技術・戦術練習に終始しました。日中の陽射しはかなり強烈で、鏡を見たら顔が真っ赤になってました。

最近なにかと忙しくて、PCの電源を入れる事すらままならない日々が続いています。仕事は忙しいけど、合間を縫ってサッカーの練習もしたい。そして、家に帰ってもなかなかゆっくりする時間がないのです。その理由はまた追々記事にしていきたいと思ってます。とりあえず今週いっぱいは、生活に追われる日々が続きそうです。風邪をひきやすい季節の変わり目ですが、体のほうはすこぶる快調なのでそれだけが救いです。

あ、それと、小説の「ダヴィンチ・コード」を読み始めたら止まらなくなってしまったのも、忙しい理由のひとつです(笑)

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壬生義士伝

※最近ちょっと忙しくて更新が滞ってますが元気です

壬生義士伝
浅田次郎 著
/文春文庫 2000年4月単行本初版

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小雪舞う一月の夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に、満身創痍の侍がたどり着いた。貧しさから南部藩を脱藩し、壬生浪と呼ばれた新選組に入隊した吉村貫一郎であった。“人斬り貫一”と恐れられ、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれても、飢えた者には握り飯を施す男。元新選組隊士や教え子が語る非業の隊士の生涯。浅田文学の金字塔。


今まで歴史ものを読んだことが無かった僕にとって、記念すべき歴史小説デビュー作品。だだし僕が今後も歴史小説を読み続けるかどうかは、僕自身にも分からない。何故かって、この『壬生義士伝』が、予想以上に面白い内容だったから。僕が今までに読んだ浅田作品の中でも文句なしの最高傑作。この作品の面白さを基準にして考えたら、満足いく歴史小説にはそうそう出会えそうもない気がして、他の歴史物を読む前にしりごみしてしまいそうだ。いやきっと、巷に溢れる歴史小説の中には、読み応えのある奥深い作品がたくさんあるのだろうけど、それにしたってこの作品のハードルは高いと思うよ。

TVドラマの時代劇も、物心つく頃からあまり得意ではなかった。特にチャンバラのシーンで、悪者がバッタバッタと斬られていくシーンを見ると、そのたびに「うそ臭いな」と思ってしまう、ひねくれ者のガキだったのだ。なので昔の時代劇では、「水戸黄門」よりも、チャンバラが比較的少なくしかも人情に訴える話が多かった「大岡越前」のほうを、好んで見ていた記憶がある。

そんな僕にとって、この『壬生義士伝』は「ツボ」だった。ツボというツボを全部押されてしまった。人を斬る、人が死ぬという事を、痛々しく生々しくリアルに表現しているのもまた良かった。幕末という「封建時代の理不尽」に、立ち向かって叫んでいるかのごとく生きる吉村貫一郎の姿は、「現代の理不尽」の只中を生きる我々にも、多くのことを教えてくれている気がする。歴史小説を読んだことのない人にも自信をもってお薦めできる作品だと思う。
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by BlueInTheFace | 2006-09-18 18:20 | 読書

マンチェスター・ユナイテッド対セルティック

今日の話題はなんといってもこれだな。

CL本戦で日本人初ゴール=欧州CLサッカー(スポーツナビ)

中村俊輔所属のセルティックが、オールドトラフォードにてマンUを相手にCLの初戦を戦った。マンUの試合を見るのは久々だったけど、やっぱりセルティックとは格が違うなと感じた。攻守ともに、スペシャリストたちが連動して、チームが一つの意志を持って動く。そしてその判断が早い。試合開始早々のマンUの猛攻を見て、もしかしたらセルティックは、このままなぶり殺されてしまうかもしれないと思った。それでも、セルティックが相手のミスをついて先制ゴールを挙げたことで、試合は俄然面白くなった。

格下セルティックはシュートチャンスこそ少ないものの、相手陣内にボールを運びチャンスをうかがう回数は少なくなかった。どうしたマンU。中村は基本的にはリスクを避けたプレーを心がける(これが常々批判の的となっている)ものの、時折果敢にチャレンジのパスを通し、攻撃の起点及びアクセントになっていた。

b0011238_25315100.jpg2-1でマンUリードの前半43分、中村が同点ゴールを決めた直接FK。この場面もやはり、中村自身がチャレンジのパスを選択したことが、絶好の位置でのFK獲得につながったのだった。マンUのGKファンデルサールは、中村をなめてたとしかいいようのない隙だらけのポジショニングと壁の指示だった。中村はFKを蹴る前、「これはおいしい」と思ったに違いない。

後半開始早々、セルティックはグラベセンのパスミスからマンUに決勝ゴールを許した。おそらく後半のマンUは、敵陣の深い位置でのインターセプトを、戦術として組み込んでいたと思われる。中村も一度この策にはまってボールをかっさらわれた。それでもセルティックはよく反撃したが、ゴールは遠かった。攻撃に関しては中村の動きも総じてよく、もし同点に追いついたなら、マンオブザマッチは彼のものだったと思われるほどの働きぶりだった。下手な1対1の守備も、ポジショニングを考えながら健気に頑張っていた。負けはしたが、この試合は中村にとってもセルティックにとっても貴重な経験となったであろう。決勝Tでプレーするセルティックを、是非とも見せてもらいたいものである。

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by BlueInTheFace | 2006-09-15 02:52 | サッカー

官能小説

冷たい秋の雨が降る夜の東京は、もうすぐ日付が変わろうかという時間。電車の中は、疲れた顔のサラリーマンが圧倒的に多い。しかし、まだまだ夜はこれからと車内中に熱気を振りまいている輩もいる。そう、今僕の斜め前の座席に座っている、20代後半とみられるカップル一組。

こいつらがあまりにチューチューと音をたててうるさいので見たったら、黒いスーツの女のほうが、Vネックのシャツを来た彼氏の首筋をチューチュー吸ってやがった。男は割と平静だったが、女の方はかなり酒に酔っているようだ。女は男のVネックの中に手を入れ、指先を立てて男の乳首をコリコリと弄び始めた。その間、男はしっかと前方の一点を見続け超然としていたのだった。

この記事を携帯で打っていたら、いつのまにか車内が静かになっているので、そのバカップルを見たったら、女は男の首筋に顔を埋めたまま、すやすやと寝息を立てていた。その間、男はしっかと前方の一点を見つめ超然と…しているかと思いきや、一緒になって眠りに落ちていた。いい夢見ろよ(完)

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嘘つきアーニャの真っ赤な真実

※ここ4・5日、仕事中以外は本の虫でした。ご無沙汰してますミツです。

b0011238_1125854.jpg嘘つきアーニャの真っ赤な真実
米原万里 著
/角川文庫 2001年6月単行本初版

一九六〇年、プラハ。小学生のマリはソビエト学校で個性的な友だちに囲まれていた。男の見極め方を教えてくれるギリシア人のリッツァ。嘘つきでもみなに愛されているルーマニア人のアーニャ。クラス1の優等生、ユーゴスラビア人のヤスミンカ。それから三十年、激動の東欧で音信が途絶えた三人を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。


むーちょさんの紹介で購入した本書は、期待通りの良書だった。米原さんは、9歳から14歳まで少女時代の5年間、チェコのプラハにあるソビエト学校に通ってロシア語で授業を受け、後にその経験を活かし、第一級の通訳として、ロシア語圏要人の同時通訳などで活躍された。今年5月25日に死去、享年56歳という若さであった。


小学生が貪欲に“性の知識”を吸収したがるのは、どの国の子どもであれ同じなのだなぁ、などと、米原さんが回想するソビエト学校時代のエピソードの一つ一つを面白おかしく読んだ。米原さんと彼女たちとの友情が、祖国の枠を超えて育まれていく。その一方で友人たちは、社会主義の矛盾や、民族間の対立などの、中・東欧を覆う大きな時代のうねりの中で、何とか自己を確立しようと懸命にもがいている。

経験に裏打ちされた確かな知識と洞察力、そしてウィットに富んだユーモアで、激動の時代の中・東欧事情を分かりやすく紹介し、そしてそこに生きる彼女たちの人生の輪郭を優しく撫でくれる。決して自分のことを多くは語ろうとしない米原さんだが、友人に対して抱く愛しさと切なさが会話と会話の行間から滲み出ていて、米原さんの人柄と思想が読み手の側にもじんわりと伝わってくる。

僕は、本書に登場するチェコやギリシャやセルビアやトルコといった国の美しい風景を、一度でいいから眺めてみたい(本当は、何度も眺めてみたい)と思う。しかし、たとえば僕が外国人に日本のお国自慢をするとしたら、一体何を紹介しよう? 日本の四季の素晴らしさと、豊かな食文化を堪能してもらうには、最低1年は日本に住んでもらわないと、分かってもらえないだろうなぁ。そしてかの国々と同様、ほんの60年前までの日本にも、暗い歴史があり、僕らはその歴史の延長線上にいるのだということを、忘れてはならないと思った。
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by BlueInTheFace | 2006-09-13 03:33 | 読書

Every Single Day

今夏発売されたBONNIE PINKのベストアルバム『Every Single Day-Complete BONNIE PINK(1995-2006)-』。最近僕が最も頻繁に聴いているCDだ。(BONNIE PINKのオフィシャルHPはこちら

記憶では、僕が彼女の存在を知ったのは確か1997年の頃。おそらく佐野元春つながりだったと思う。初期のアルバム『Heaven's Kitchen』は当時、僕が最もよく聴いていたアルバムの一つだった。その後しばらく彼女の音楽とはご無沙汰していたが、2000年に発売された、佐野元春のコンピレーション・アルバム『GRASS』にて、久々に彼女の歌声を発見。二人がデュエットした『石と卵』は、オリジナル曲の魅力とはまた違った側面を打ち出してくれている(かつて矢野顕子が『SOMEDAY』の隠れた魅力を引き出してくれた時と同じように)。

ところでこちらのサイトでは、元春とBONNIE PINKがデュエットした『石と卵』をフルバージョンで聴くことが出来る。当然歌詞も全文掲載されているのだが、このサイトは全て韓国語であるため、元春ファン及びBONNIE PINKファンは、韓国語に翻訳された歌詞を見ることができるというマニア的喜びを得ることができる。


さて、そんなこんなで手にした彼女のベスト盤。最近彼女の音楽からご無沙汰していた僕にとって、待ちに待っていたアルバムだ。強さと脆さが同居した彼女の表現の魅力はそのままに、近年の彼女の曲は、その脆さ自体を楽しむ余裕があるように思える。彼女の生の歌声が聴きたい。久々に、元春以外のライブに足を運んでみようか・・・。

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by BlueInTheFace | 2006-09-09 10:33 | 音楽

注目していた二つのドラマ

CX系列のドラマ「結婚できない男」が、計12回中現在10回分までの放送を終え、残り2回を控えてその面白さはとどまる事を知らない。

主役である阿部寛の天才的な演技・役作りもさることながら、脇キャラがまた実にいい味を出しているのがこのドラマの特徴。それはヒロインの夏川結衣や、国仲涼子、塚本高史、高島礼子らのメインキャストだけにとどまらない。信介(阿部寛)がよく通う、コンビニやレンタルビデオ屋やレストランの店員たち、そして、みちる(国仲涼子)の愛犬「ケン」に至るまで、全ての登場人物が、愛すべきキャラクターとしてドラマを盛りたててくれる。

基本的にはラブストーリーなのに、妙にラブ一辺倒な演出はせず、コミカルかつヒューマンタッチな物語に仕上がっているのにも好感が持てる。脚本家尾崎将也氏の手腕を高く評価したい。登場人物の心理描写に、音楽による演出を殆んど使ってない(或いは使っていても耳障りでない)のも好印象だ。僕がここまでのめり込んで見ているドラマはここ最近記憶に無い。あと2回で終わってしまうのがとても残念でならない。


ところで、今回の夏のドラマの中で「結婚できない男」のほかにもう一つ注目していた連ドラがあった。同じくCX系列の「不信のとき」(主演:米倉涼子、松下由樹)というドラマだ。元々演技派だった松下由樹と、近年、演技の幅が広がってめっきり女優らしくなってきた米倉涼子との組み合わせは、素晴らしいドラマになる可能性に満ち溢れていると思われた。

しかし僕は、このドラマを最初の2回だけ見て、その後はどうでも良くなり見なくなってしまった。毎回冒頭とラストに必ず入る、家政婦の沖中和子(杉田かおる)による、視聴者を煽るナレーションが僕はどうしても気に入らないのだ。ドラマの終盤、次回はどうなるんだろうと僕ら視聴者が想像を巡らせているまさにその時、その想像はあの下世話なナレーションでぶち壊しにされてしまう。役者さえ揃えればいいドラマが出来るわけではない好例だと思う。もしかしたらこのドラマは男と女で捉え方が違うのかもしれないが、僕は好きになれなかった。主演の二人は、次回はいい作品に恵まれるといいな。

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イエメン対日本

AFCアジアカップ2007予選 第4戦 イエメン対日本@サヌア

イエメンのサヌアスタジアムは、ピッチコンディション、サポーター、国家演奏のブラスバンド(笑)、どれをとってもサウジのそれとは異質で、同じアラブ諸国なのに、日本に対する待遇がこうも違うものかと驚かされた。あの芝を目の当たりにして、僕は普段使用している河川敷グラウンドの脇の「雑草」を思い浮かべたほどだ。サウジアラビアの待遇には、アラブの盟主としての誇りと自信を感じたものだが、イエメンの場合はただただその場凌ぎ。これでは双方ともに美しいサッカーなど期待できるはずもなく、僕がイエメンのサポーターなら、主催者に「金返せ」と叫んでいただろう。

このピッチコンディションを前にして、オシム監督は試合前に「偶然負けることもある」と語ったが、イエメンのサッカーは、その「偶然」に頼りきったものだった。日本からボールを奪って攻撃を仕掛けようにも、攻め上がるのは数人のみで、何とかガムシャラに繋いでシュートまで持っていければという、攻撃の戦略は殆んど持ち合わせていないイエメンなのだった。日本にとって怖いのはセットプレーくらい。注意深くカウンターに対応していれば、日本が負けることなどあり得ない試合だった。

しかしイエメンは、守備に関してはその「偶然」を味方につけることに成功していた。日本が「シュートが枠に行かない」病にかかっていることも幸いしていた。ただ日本があれだけ攻めていれば、走らされているイエメンは相当体力が消耗していたはずで、終盤の日本のパワープレイに対抗するだけの力はイエメンに残されていなかった。ロスタイムに我那覇が決勝弾を挙げ、1-0で日本が辛くも勝利。オシムの「走るサッカー」によって、アウェーである我等が日本が、標高2300mの高地を味方につけることに成功した。

・・・たまにはこんな「草サッカー」な試合を見るのもアリかな、と自分自身を納得させつつも、僕としてはやはり山瀬が見たかったなぁと、少し残念に思うのだった。山瀬には、ナビスコの鹿島戦で大暴れしてもらうことを期待しよう。ところで、TBSのアナウンサー(どいちゃん?)は、悪くはなかったが、もう少し主観を抑えて実況すればもっと良くなる。くどいようだが、視聴者の想像力を邪魔してはいけない。

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by BlueInTheFace | 2006-09-07 18:50 | サッカー

世界バスケも見たのだった

今週の日曜日に埼玉スーパーアリーナで決勝戦が行なわれた世界バスケ。僕が、サッカー以外で唯一金を払って見てみたいと思う、それがバスケの試合。普段はNBAも全く見ておらず(見る手段がない)、選手の名前どころかルールの詳細も覚束ないのだが、バスケの国際試合はなぜか魂を揺さ振られる。

だから本当は、少なくとも決勝トーナメントは全部テレビで見たかったのだが、時間的に折り合わず断念(なぜ日本でやってる大会なのにテレビ中継は深夜なのだ!)。残念ながら、決勝戦のスペイン対ギリシャのみをテレビ観戦するにとどまった。

華やかな攻撃バスケのイメージが先行するNBAとは違って、国際試合のバスケは、チーム一丸となった組織的な守備の出来が勝敗を大きく左右する。この日のスペインの守備はそれこそ“無敵艦隊”そのもので、スペインの“蟻も通さぬ”激しいプレスの前に、欧州王者ギリシャは王者の片鱗を全く見せることが出来なかった。スペインはいい守備がいい攻撃のリズムを作り出す好循環。終わってみれば70対47でスペインの圧勝だった。ワンサイドゲームではあったが、いいゲームだったと思う。

もしかするとギリシャは、準決勝のアメリカ戦で全てを出し尽くしてしまったのかもしれない。一番美味しい試合を見逃してしまった気分だ。点の取り合いではなく、相手の良さを消す守備的なバスケが見たい(潰しあいになろうが、バスケの場合はサッカーとは違って得点シーンが多い)と、僕は常々思っていた。最強の個人技を誇るアメリカの良さを“消す”には最高の守備が要求される。そんな最高の守備がお目にかかれる滅多に無いチャンスを見逃してしまったのは残念だが、決勝戦でスペインが最高の守備を見せてくれたので、まぁ良しとしよう。

さて、見事に初優勝を遂げたバスケのスペイン代表だが、かたやサッカーのスペイン代表はいまだワールドカップを優勝できていない。「バスケットの代表同様に、僕らがいつかその歴史を変えることができると信じている」と語るF・トーレス(スポーツナビ参照)だが、まずはバスケのスペイン代表が見せた、組織的な粘り強い守備をお手本にする必要があるだろう。それともう一つ、バスケのスペイン代表には、妙に髭ヅラの男が多かった。顔を天地逆さまにひっくり返しても顔になるような濃厚な髭ヅラ。まずは“ルックス”から真似て相手を威嚇するところから始めるのもいいかもしれないと思った。


※今日のイエメン対日本はリアルタイムで見られないので、ネット閲覧は今夜から明朝まで控えさせていただきます。

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サウジアラビア対日本

AFCアジアカップ2007予選 第3戦 サウジアラビア対日本@ジッダ

綺麗な芝の絨毯が張りめぐらされた、ここジッダのピッチ上で繰り広げられているアジア最高レベル(のはず)の真剣勝負は、白く染まった客席から流れてくるイスラム独特の単調なリズムによるものなのか、どこか奇妙なユーモラスさを醸し出していた。サウジの観客は、味方のいいプレーには惜しみない拍手を送り、日本に対しても必要以上のブーイングをしない、極めてマナーの良い牧歌的なフットボールファンの男たちだった。日本は残念ながらこの試合を0対1で落とした。だがもしこの試合でサウジが負けたら、彼らサポーターがどんなに落胆して家路についたであろう事を思えば、日本は負けたけどそれもまた平和的でいいじゃないかと思える。敗戦から学べる事もたくさんあると、我等の師も仰られていることだしね。

昨日の試合はテレ朝ではなくテレビ東京の放送だったので、いつものように実況&解説にイライラさせられることもなく、落ち着いて試合を堪能することができた。しかし一つだけ気になることが・・・。それは、試合中絶え間なく続く大熊コーチの声だ。正直に告白すると、僕は2005年の世界ユースの頃から、大熊コーチをあまり好きになれないでいる。大熊コーチの、ユース監督時代におけるチーム作りや選手起用に、「勝負師」の匂いが全く漂ってこなかったことがその主な理由なのだが、それとは別に、あの「怒鳴り声」にもほとほとウンザリさせられてしまうのだ。

オシムは選手たちに「考えて走れ」と言う。しかし、大熊コーチの試合中の執拗なコーチングは、選手が自主的に考えることを拒んでいるように、僕には思える。このことはユースの時から感じていたことだが、しかしまさかフル代表に入閣してまであのコーチングを披露されるとは思わなかった。コーチングの内容自体は的確なのかもしれない。しかし、サッカーは見るほうもやる方も想像力のスポーツ。あまり声を張り上げすぎて、僕たち視聴者の想像力を邪魔するのだけは避けてもらいたいんだ。



この日は暑さもあってか思うようなサッカーができず負けてしまった日本。まずはすぐ先のイエメン戦に向けて、短期間でどんな修正を施してくるのか、オシムの手腕と選手たちの能力に改めて注目したい。個人的には、オシム門下生の羽生と、現在絶好調の山瀬のコンビが見たい。次は正真正銘の負けられない試合。若き日本代表が最初に迎える試練の場となりそうだ。

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by BlueInTheFace | 2006-09-05 09:09 | サッカー