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走る人

昨日はなんだか体がダルかったこともあり、ここはひとつ気合を入れ直さなければと思い立ち、会社を終え帰宅してすぐに、普段の倍以上の距離、5.4kmのランニングにチャレンジした。

目標を25分にして、ややハイペースで走ったのだが、きつくて途中で歩いてしまったので35分かかってしまった。だがまぁ初めての距離だし上出来だろう。汗で濡れたTシャツは、搾れるほどビジョビショになっていた。

ところで、実はこの5.4kmのランニングコースは、最近ランニングで知り合った61歳の男性の方に教えてもらったコースなのだ。走っていると時々一緒になるのだが、僕が折り返し地点を曲がっても、この初老の男性は折り返さずそのまままっすぐ行くので、とある日、どこまで走ってるのか尋ねてみたのが知り合うきっかけになった。

彼は、とても定年を過ぎたとは思えない、柔らかくて逞しい体と張りのある肌を持っていて、聞けば50歳の頃から走り始め、今ではホノルルマラソンやなんかにも出場しているというから驚きだ。彼の、眼鏡の奥に潜む瞳の光は、優しさと厳しさと憂いが入り混じっていて、61年の人生の年輪を感じさせるに充分な貫禄だった。僕が「去年からサッカーを始めたんです」と言うと、彼は「いくら歳をとってからスポーツを始めても、全然遅くはないんですよ」と、光る汗を拭いながら僕に言うのだった。

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タイムカプセル開封式

高橋留美子傑作集『赤い花束』を読んだ(漫画ネタばかりですみません)。帯には「人生の輪郭を優しく丁寧になぞった 高橋留美子劇場」とあり、まさにその通り、彼女の天才性がいかんなく発揮された短編集だった。

収録された6編はどれも皆いい作品だったのだが、最初の「日帰りの夢」という話に、僕は自分の過去の記憶が呼び戻されるのを感じたのだった。「日帰りの夢」のストーリーは、幼い頃、父親の仕事の都合で転校ばかりしていた、今は妻と一人息子を抱える一家の主、東雲氏の所に、中学の同窓会の招待状が届く場面から始まる。その招待状の裏面には、当時あこがれの女性だった志摩さんの名前が幹事として記されていた。東雲氏は、意を決して同窓会の会場へ向かう・・・とこんな感じ。

今から2~3年前、僕は出身の小学校で開かれた「タイムカプセル開封式」に出席した。小学6年生だった当時、「皆の記念品をタイムカプセルに入れて地下に埋め、20年後の開封式で集まろう」と企画されたものだった。開封式は、正確には埋めた時からまだ18年ほどしか経っていなかったのだが、「少子化による生徒の減少の影響により、母校が統廃合される」ことになってしまった為、時期を繰り上げて開封式が行われたのだ。

で、僕がいそいそと母校に向かうと、すでにたくさんの懐かしい顔ぶれが揃っていて、変わっていたり変わってなかったり、中には誰だかわからない人もいたりして、皆思い思いに旧交を深め合った。中学の時ヤンキーだったT君が真面目にサラリーマンやっていたり、お調子者のH君がホストになっていたり、小学校の頃からすでに巨乳だったTさんがますます巨乳になっていたり・・・。「おまえ、フケたなぁ」と白髪まじりの僕の頭を見た友人が言うので、僕は「おまえは全く変わってないな。成長してないだろう」などと言い合ったりしてた、その時だった。

僕の背後から「○○君(←僕の名前)、私のこと覚えてる?」と離しかけてきた女性がいた。僕は一瞬誰だか分からなかったが、すぐに気がついた。小学5年生の時、相思相愛の仲だったKさんだということに。僕は「Kさんでしょ?当然覚えてるよ!」と返した。



当時Kさんと僕とはクラスの席がとなり同士で、僕は密かに彼女に想いを寄せていた。いつだったか、社会の授業で聖徳太子を習っている時、僕はKさんに向かって教科書を差し出し、聖徳太子と書かれた横に「しょうとくタコ」とルビをふって、タコの絵を書いて見せたら、彼女がとても大喜びしてくれたので、すっかり有頂天になったものだ。人づてにKさんが僕のことを好きだと聞いてからは、僕ら二人は一緒にいること自体が楽しくて仕方がなかった。

しかしKさんとの仲は、時々学校で会話する以外にたいした進展はなかった。それよりも僕は校庭でサッカーをやったり、放課後は友達と遊んでいるほうが楽しかった。なにより、女性とお付き合いする方法が、当時の僕には皆目検討がつかなかった。そのうち、クラスの中に「○○君(←僕の名前)はTさんの事が好きなんだ」と根も葉もない噂をたてられるようになった。だが僕は、ムキになって否定するより放っておこうと決めていた。今思うと、あの時ちゃんと否定しておけば・・・。おそらくKさんはその噂に相当ショックを受けたに違いない。いつのまにか、僕とKさんのお付き合い(?)は自然消滅していた。その後Kさんとは中学校も一緒だったが、ついに3年間、会話を交わす事はなかった・・・。


そのKさんが、タイムカプセル開封式で僕に話し掛けてきた。彼女は横にいる男性を僕に紹介した。「あ、これうちの旦那」。どうやらKさんは今、結婚して子どもがいるとの事。おぉそうか!彼女は今幸せ真っ只中のようだ。彼女の笑顔を見てそう確信した。僕は彼女の幸せを、自分のことのように嬉しく感じた。とりとめの無い話をした後しばらくして、彼女は皆より一足先に「じゃ、またね」と言って去っていった。もう会う機会はこないだろうなぁと、お互い感じながら・・・。

・・・以上。「日帰りの夢」を読んで、昔の甘酸っぱい記憶の断片が僕の頭をかすめて行き、なんとも言えない清々しい気分にさせてくれたのだった。こんな打ち明け話、恥ずかしくてあまり人に話せる内容ではないけど、ブログの中でなら構わない・・・かな。

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トモダチの正体

浦沢直樹著『20世紀少年』の19巻を読んだ。そして『20世紀少年』の読者なら誰もが頭を悩ますであろう、あの問題について考察してみた。

トモダチの正体は、誰?

僕は現在連載中のビックコミックスピリッツを読んでいる訳ではないので、スピリッツの読者からみたら的外れなコメントかも知れないが、実はこの予想に僕はかなりの自信を持っている。実際この予想どおりの人物がトモダチだとしたら、予想どおりすぎて拍子抜けだなと思ってしまうくらい、自信がある。なので、トモダチが誰だか知りたくない人、純粋に浦沢直樹の作品を楽しみたい人は、この続きを決して読まないで頂きたい。

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by BlueInTheFace | 2005-07-08 11:12 | 読書

NANA

b0011238_262383.jpg矢沢あい
集英社(りぼん マスコットコミックス/クッキー)
NANA

幸せの名をもつ少女が自らの意志で、運命を、切り拓く…。小松奈々と大崎ナナ…同じ名前を持つ2人の少女が繰り広げる、感動の恋のストーリー! 2人の「ナナ」、それぞれの幸せはどこにある…?(Amazonより)


またもや少女漫画に手をだしてしまったミツであった。『NANA』は現在12巻まで発売中の大人気少女漫画で、ゲームは出るし企画物のCDは出るし、今年の秋には実写版で映画になるなど破竹の勢いをみせている。

この漫画は登場人物の心理描写がとても丁寧なので、漫画なのに妙にリアル感が漂っていて、キャラクターに素直に感情移入できるところが最大の魅力だ。何気なく読んでいるうちに、いつのまにかハマってしまう。物語は、現在(?)のナナが過去を回想するという形で語られ、その演出は悲しげなラストを予感させる。そして何気ない日常の幸せな一コマにフッと心いたたまれなくなる。少女漫画もなかなかどうして、結構奥が深いなぁと感じた作品であった。
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by BlueInTheFace | 2005-07-06 02:33 | 読書

新宿で天ぷら

もう去年の話だが、当時金が無くて困っていた友人にラーメンをおごってあげた事があった。今日はその友人に、色々と世話になってるからたまにはお礼がしたいと言われ、新宿三越アルコットの近くの天ぷら屋「つな八」に招待してもらった。

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どうやら有名な店らしく、入店時も退店時も、雨の中行列が出来ていた。ここの天ぷらはとてもサクサクしていて、大量に食べたのに全く胃がもたれることはなく、とても満足したのだった。それにしてもラーメンのお礼に上天ぷらのコースをご馳走してくれるとは、なんていい友人に恵まれているのだろう。

新宿に来たついでにCDショップに立ち寄り、SINGER SONGER の『ばらいろポップ』を購入。歌う喜びに満ちた1曲目の『Sing a Song ~No Music , No Love Life(Album Edit)』に聞き入る。待ってました。おかえりCocco!
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馬みたいな冬毛が欲しい

今週は何だか調子が上がらないまま終わってしまった。先週の夜勤の疲れが残っているというのも多少はあるだろうが、それより何より、エアコンで体がまいっている。

まず会社のエアコンの風が、僕の席に直撃する。その為、夏でも長袖の上着を着て寒さ対策をしているのだが、それでもしばらく座っていると、だんだんと太腿のあたりが冷え込んできて、体の芯からゾクゾク寒気が襲ってくるようになる。幸い一日中同じ場所にいるような仕事ではないので、こまめに場所を移動したり、外に出て一服したりしているのだ。職場は、あくまでも機械優先。身長165cm前後で体重が100kgはあろうかという巨漢のN君だけが、冷房を喜んでいる有り様だ。

通勤の電車も異常に寒い。僕が乗っている都営○○線は特に冷房が強烈なように感じる。駅までの道すがら汗をかき、そのまま電車に乗るととたんに寒くなるのだ。その為、夏の暑い盛りにも長袖の上着を持ち歩くことを忘れない。今日の帰りの電車でも、特に女性は、かなり寒そうに腕を組んで座席についていた。

そして就寝時のエアコン。ここ数日とにかく寝苦しい夜だったので、さすがの僕もドライ運転で2時間タイマーをセットして寝ていた。ところが明け方になると、元々暑がりの奥さんが居ても立ってもいられなくなり、冷房をONにしてしまうこと度々だった。僕はすっかり冷えてしまい、熟睡できなくて朦朧としながら起きるのだった。来週からは、どんなに暑い夜でも扇風機で寝ることにしよう。快適な世の中だが、人間、夏は夏らしく汗をかいて過ごさなければ・・・ね。

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