独身貴族

妻が子どもたちを連れて里帰りしてから、はや12日。僕はつかの間の独身貴族を満喫しようと、かねてからあれこれ 妄想 計画を企てていた。しかし一人になった途端に仕事が忙しくなり、プライベートな時間などほとんど無かったというのだから世の中はうまく出来ているものだ。独身貴族でいられるのも後1日。僕はもう、日曜日の早朝には子どもたちを迎えに山口へと旅立たなければならない。

家の中が荒んできた。このままの状態で子どもたちを迎えるのはヤバいな・・・と思っていたら、思いもかけず今日は早く仕事を終えられた(といっても帰宅時間は21時だったが)。とりあえず溜まった洗濯物を洗濯機にぶち込んでまわしつつ、風呂場の浴槽とトイレを洗い、流しを片付けた。最低でも水回りだけは奇麗にしておこう作戦がひとまず終了したのは、22時を過ぎた頃であった。

僕はこの後、家の近所にあるのだけどまだ一度も行ったことのない、小さな銭湯に行った。この行動は当初の独身貴族計画にあったものではなく、単なる思いつきだった。この機会を逃したら、銭湯で足を伸ばしてゆったり寛げるのはいつの事になるだろう・・・銭湯への道すがら、そんな事を考えながら夜の町を自転車で走った。その銭湯は予想どおり、何の変哲も無いごくありふれた銭湯だった。僕はのぼせる寸前まで熱い湯に浸かり続け、心地よい脱力感に包まれながら脱衣所のソファーに腰を埋める。そして、遠く山口の子どもたちに思いを馳せた。さぁ待たせたな子どもたちよ。もうすぐ会いに行くからな。

帰り道の途中のラーメン屋で夕食を済ませた(4日連続ラーメン屋)。明日が最後のラーメン屋だ(明日もかっ)。毎日自炊するって、すごい事なんだね。

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