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次は韓国

やっぱりサウジは強かった。サッカーのアジアカップ準決勝、日本対サウジの大一番は、点の取り合いの末3-2でサウジが勝利。日本は28日に行われる3位決定戦で、同じく準決勝で敗れた、宿敵韓国と対戦する事となった。

日本はサウジに、負けるべくして負けた。日本を研究し尽くして来た感のあるサウジは、中盤から積極的にプレスをかけ、パスカットから速攻を仕掛けるゲームプランを忠実に実行した。サイドチェンジを多用する日本のパスは、インターセプトからのカウンターにおあつらえ向きだ。コンディションの覚束ない日本は攻守の切り替えが遅く、しかもサウジのカウンターは縦に早いので、日本の中盤とDFの距離は間延びし、DF陣はしばしばサウジの攻撃陣と同数での応対になる事もあった。日本は、サウジのゲームプランにまんまと嵌ってしまった。

中澤と阿部のセンターバックは、コンビとしてはまだまだ成長の余地を残す出来だった。特に決勝点となる3点目の失点シーン。阿部が相手の個人技で振り切られてそのままゴールを許したあの場面で、阿部は縦の突破だけは絶対に許してはいけなかった、と僕は思う。相手が上手かったのは言うまでもないが、それでも僕は、中澤と阿部が二人そろって相手のフェイントに引っかかるのは、ディフェンデングチャンピオンとしてみっともない、と思ってしまうのだ。

逆にサウジは、高原と巻に対して自由を与えない見事な守備を見せたし、またサイドでの一対一に負けることも無かった。この日のサウジのDFを崩す為には、サイドを突破してさらに中にエグるくらいのドリブルが必要だと思ったが、そんな素敵なドリブラーはこの日のスタメンにはいなかった。やっているサッカーの方向性は正しいとして、スタメン及びサブの選手選考にはまだ充分改善の余地があると思う。オシムには日本らしいサッカーを追求してもらった上で、それでも僕は、やはり日本代表に、いつでも勝利を望んでしまう生き物なのだ。


さて韓国戦。オシムの言うように、決勝戦でないのが残念でならないのだが、でも韓国戦はやはり韓国戦。ここは絶対に負けられない戦いだ。終わりよければ全て良し、となるかどうかは分からないが、選手には今一度気合いを入れ直してもらいたい。そして永遠のライバル韓国との久々の真剣勝負に勝利し、気持ちよく日本に帰って来てほしい。


by BlueInTheFace | 2007-07-27 01:11 | サッカー