バス通勤

今週は、育児云々の前にとにかく仕事が忙しく、木曜日は久々に、会社に泊まるハメに陥った。会社に泊まれば、家から会社への往復時間を割愛できるから、睡眠時間は普段よりも多くとれる。しかし床の上にダンボールを敷いてその上に寝たのでは、快適な眠りには程遠く、疲れが残って次の日の仕事は心底辛かった。

ところで僕は先週から実家に寝泊りしているのだが、実家から最寄駅までは結構な距離があるため、その往復にはバスを利用している。学生の頃も毎日通学に利用していたバス。ところが学生当時と今とでは、バス停でバスを待つときの感覚が、かなり違うことに気がついた。

学生の頃は、バスに乗れば大抵は知り合いの一人や二人がいて、車内で話が弾むこともしばしば。だから僕はバス停でバスを待つ間も、今日は誰がいるのかなと、そわそわして辺りを見回したものだ。しかし今は、皆地元を離れて暮らしているのだろう。知り合いの顔は誰一人として見かけていない。なんだかちょっとさびしいな、と。そのうち僕は、知り合いの顔を探すことを、なんとなく止めてしまった。

そういえば、高校生の頃の一時期、バスでよく一緒になった中学の同級生K田さん(女子)。彼女とは中学の時はあまり喋らなかったのに、バスではよく喋った。僕らは髪の毛が硬いという、高校生にとっては極めて深刻な悩みを共有していた。僕の一番の“バス友達”であった彼女は、今頃一体どこでどうしているのだろう。彼女は人の立場に立って物事を考えられる、優しい性格の持ち主だったから、きっとどこかでいい人とめぐり会って、幸せな家庭を築いているに違いない。

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