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バルセロナ対リバプール

欧州CL 06/07シーズン、ベスト16 1st leg「バルセロナ対リバプール」@カンプノウ

試合は戦前の予想通り、ホームのバルセロナが終始ボールを支配し、リバプールが固い守りからの速攻をしかけるという展開となった。

守るリバプールがロナウジーニョに厳しいマークをつけるのは、今更言うまでもない。しかし前半14分、リバプールはロナウジーニョを一瞬フリーにしてしまう。そのロナウジーニョがボールを受け、オーバーラップしてきたザンブロッタにパス。ザンブロッタはジェラードを交わしてクロスを入れる。中に走り込んできたデコが、フリーでヘディングシュートを放ち、バルサ待望の先制点を挙げた。

さすがバルサと思わずにはいられない、見事な攻撃であった。しかし一方で、バルサの戦い方に不安を感じないわけではなかった。バルサはいつもよりも若干前掛りに見えた。デコはともかく、シャビやベレッチまでもが、どんどんバイタルエリアに侵入して攻撃に参加する。リバプールのカウンターなど恐るるに足らずと言わんばかりに。このまま波に乗って追加点を奪えればいいが、もし奪えなければ・・・。

リバプールは先制されて若干動揺をみせたものの、その後すぐに集中した守備を取り戻し、もはや、バイタルエリアには蟻の子一匹通るスペースも生まれなかった。そしてボールを奪うと、効率的なボール運びでカウンターを仕掛け、バルサの浅い最終ラインを脅かした。

前半43分、バルセロナはフィナンにフリーでクロスを上げさせてしまい、逆サイドのベラミーがフリーでヘディングでゴールを決め、リバプールは価値あるアウェイゴールを得た。ボールを体ごとゴールに押し込まれてしまったGKビクトルバルデスと、ベラミーをフリーでヘディングさせてしまったベレッチの対応は、あまり褒められたものではなかった。この二人はそれ以降、終始動揺を隠せぬままプレーを続けることとなる。

後半も、ボールこそバルセロナが支配するものの、決定機の数はリバプールのほうが多かった。後半29分にリーセが逆転のゴールを挙げると、その後バルサは猛攻をしかけようとするも、ちぐはぐな攻撃に終始し、決定機を作り出すことはできなかった。そのまま試合は終了、1-2でバルサ敗れる。しかも内容で完敗。特に後半のバルサには、疲れとも慢心ともプレッシャーともとれる、何とも言えない微妙な空気が蔓延していた。もはやエトーの復帰を待つ以外に、有効な特効薬はないのか? 2ndレグに向けてバルサは、まず相手に敬意を評することからはじめなければならないと思う。

※正直、バルサのベスト8進出は厳しいと思う。いや、信じてるけどね・・・。ただもしベスト16で敗退した場合、先日契約したばかりのスカパーは、早くも解約の危機にさらされる事となる。


by BlueInTheFace | 2007-02-22 19:12 | サッカー