ブログを続けるのも大変だ

奥さんは今まで、とある花屋さんのブライダルスタッフとして働いていたのだが、今年の10月をもって退職となった。今後、スタッフとしてブライダルの仕事に復帰するかどうかはまだ未定だが、しかし花屋で「先生」と呼ばれているK女史とは、未だに連絡を取り合っているようだ。そのやりとりのほとんどは、K女史から奥さんへの電話もしくはメールで始まるのだが、それをはたから見ていてると、僕は可笑しくなってしまう。

K女史は、花屋の経営者でもある夫と共に、ブライダルの分野におけるフラワーアレンジメントのプロデュースをしていて、その仕事は関係者の間でも高く評価されている。その一方で、平日には自ら先生となって、主婦たちにフラワーアレンジの魅力を伝えてもいる。この極めて過酷な業務(花の仕事は本当に大変なのだ・・・!)を、子育てと並行して行なっているK女史。彼女は人格者でもあり、誰もが認めるスーパーウーマンだ。

そのK女史が、ブログのコメントについて気を揉んでいるという話を聞いた。

彼女は忙しい合間を縫ってブログを綴っている。ブライダルや花屋の話もあるが、多いのはスクールの話。今日はスクールでプリザーブドのレッスンをしました・・・等々。そして生徒さんたちの作品の写真をアップするのだ。当然、生徒さんたち(のほとんどが主婦)はそれを見て、先生(K女史)へのお礼や作品の感想などを、コメント欄に書き込む。先生は、生徒さんたちのコメントに一つ一つ丁寧な返事を書く。そんなやりとりを通じて、生徒さんたちは、次回のレッスンに向けてのモチベーションをどんどん上げていくというわけだ。

ところで、技術的・経験的な差はあれど、本来は皆平等であるはずの生徒さんたちの間に、どうやら“序列”というものが存在するらしい(この辺の微妙なニュアンスについては男の僕には説明し難い)。この、序列的に“格上”の生徒さんほど、スクールについての意見をK女史に進言し易い立場にある。ある生徒はこんな風に不満をもらす。
「先生がこんなに素敵なブログを作ってくれているのに、働いているスタッフさんは、あまりコメントをくれないのですね。」

そこでK女史が、スタッフだったうちの奥さんに頻繁に連絡をよこすのだ。「最近おなかの調子はどう? 元気でやってる? たまにはご主人とお店に遊びにきてね。ブログにもコメント頂戴ね。」しかしうちの奥さんは、ネットを立ち上げるよりもテレビを見ていたいタイプの人種で、しかも、ちょっとしたコメントなども含めて、文を書くという作業全般を極めて苦手としている。そこで「時間があったらコメントします」と返事をすると、K女史は「すぐにコメント頂戴ね」と催促するのだった。

スクールの活動をスムーズに行なうためとはいえ、超多忙なK女史がわざわざコメント欲しさにうちの奥さんに電話してくるところが、何とも面白い。そしてうちの奥さんは相変らずほとんどコメントを残さない(ていうかブログを見てない)。K女史の眠れない夜は続く・・・。

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