官能小説

冷たい秋の雨が降る夜の東京は、もうすぐ日付が変わろうかという時間。電車の中は、疲れた顔のサラリーマンが圧倒的に多い。しかし、まだまだ夜はこれからと車内中に熱気を振りまいている輩もいる。そう、今僕の斜め前の座席に座っている、20代後半とみられるカップル一組。

こいつらがあまりにチューチューと音をたててうるさいので見たったら、黒いスーツの女のほうが、Vネックのシャツを来た彼氏の首筋をチューチュー吸ってやがった。男は割と平静だったが、女の方はかなり酒に酔っているようだ。女は男のVネックの中に手を入れ、指先を立てて男の乳首をコリコリと弄び始めた。その間、男はしっかと前方の一点を見続け超然としていたのだった。

この記事を携帯で打っていたら、いつのまにか車内が静かになっているので、そのバカップルを見たったら、女は男の首筋に顔を埋めたまま、すやすやと寝息を立てていた。その間、男はしっかと前方の一点を見つめ超然と…しているかと思いきや、一緒になって眠りに落ちていた。いい夢見ろよ(完)

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