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浦沢作品に浸かる

『プルートゥ』の第3巻をようやく読んだ。話がどんどん大きくなって、登場人物(&ロボット)もどんどん増えて、それらが巧妙に絡み合う様を見ているだけでも浦沢直樹は凄いなぁと思ってしまう。コマ割り、構図、話の展開のスピード、次回へのひっぱり具合、どれをとっても一級品の素晴らしい作家だ(と専門家みたいな口をきいてみる♪)。浦沢漫画を読んでいていつも思うのだが、彼の作品を特に欧州で出版したら、相当に売れるのではないだろうか。いや僕が知らないだけで、実はもうとっくにバカ売れしてたりして・・・。

ウランちゃんが花の絵を見て泣いているシーンや、「アトム兄ちゃん、ひどい・・・!」と叫ぶシーンを見ていると、ロボットであるはずのウランちゃんが人間にしか見えなくなってくる。というか普通の「女の子」にしか見えない。そしてそんなウランちゃんがとってもキュートだ。彼女のこれからの活躍に期待を込めつつ、またしばらく先になるであろう次巻の発売を楽しみに待つことにしよう。



ところでこの前ふと漫画喫茶に立ち寄り、何か手頃な漫画はないかと物色していた時、思わず手にとってしまったのが『YAWARA!』だった。懐かしいなぁと思いつつ、1巻から5巻までを2時間かけて熟読した。柔ちゃんが相手をぶん投げる時、勝つとは分かっていても「おおぉ!」と唸ってしまう、あの爽快感がたまらない。あぁ続きが読みたい。あの漫画、たしか20巻以上はあったはず。2時間で5冊だから、全部読み終えるには漫画喫茶にあと何時間入り浸らなければいけないのだろう?『YAWARA!』を手に取った瞬間からこうなることは目に見えていたが、しかしもう誰も僕を止められない。恐るべし漫画喫茶・・・。


by BlueInTheFace | 2006-04-12 10:01 | 読書