山口にて(1)

楽しかった2泊3日の山口への旅は、あっという間に終わりを迎えてしまった。初日は朝4時に起きて、宇部空港行きの始発の飛行機に乗り、帰りは夕方の飛行機で帰ってきた為、山口での3日間の滞在をフル稼働して楽しむ事が出来た。お義母さんを始めとする家族の皆の温かいおもてなしには、感謝の念が耐えない。

久々に地元に帰ってきた奥さんには色々と所用があり、僕とは別行動で地元を駆けずり回っていることが多かった為、残された僕のほうは基本的に、奥さんの実家で家族と時間を共にしていることが多かった。どこにも遊びにいく予定の無かった僕が時間を弄ばないように、山口の家族は僕に色々と気をつかってくれ・・・たのかと言えば、実はそうでもない。山口の実家に遊びに来た僕が、暇で時間を弄ぶ余裕などあるはずもなかったし、そのことを僕も山口の家族も重々承知していた。そこには、僕が来るのを今か今かと待ち構えている姪っ子たちの存在があったからだ。

姪っ子は小学6年生と小学3年生の二人で、実家にやってきた僕を捕まえるともう決して離そうとしないのは、毎度の事だったので僕は全然驚かなかった。僕も子どもは嫌いではないので、一緒に遊ぶのは楽しい。しかし、大自然の中ですくすく育ったわんぱくな彼女たちを長時間相手にするのは、少々骨が折れた。毎回僕たち夫婦が東京に戻る日になると、彼女たちは必ずと言っていい程「ワタシも東京に行きたい」と言い出すので、僕たちは「東京もいい所だけど、山口もすごくいい所なんだよ」と二人に言って聞かせるのだった。東京に対する漠然とした憧れが、彼女たちの中に芽生え始めている。

この3日間は、食い倒れの3日間でもあった。特別どこそこの料亭やらに食事に行ったわけではないが、とにかくずっと食べていた。食卓に並べられた普段より少し豪勢な家庭料理は、どれも美味しいものだった。山口の実家では、野菜類は自分たちの耕した畑で採れたもの、キノコ類は裏山で採れたものを使用しているので、旬の食材がいつでも揃っている。お米も自分の家で精米している。この家で食事をしていると、ふと東京には帰りたくないなぁなんて思ってしまう自分がいる。しかし、怠け者の僕には毎日の畑仕事が果たして務まるであろうか・・・。

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