あいのり

昨日、久々に「あいのり」をみた。今はアフリカ、UAEを巡っているそうで。なんだ、ヒデはまだいるのか・・・!他のメンバーは僕の知らない人ばかり。メンバーの恋の進展具合もさっぱり分からぬまま、僕は何の気無しに画面を見ていた。すると、好きではない男性に告白された女の子が、「自分の恋に決着を付けたいから」とその彼を振った後、次の日即座に意中の男性に告白しちゃったよ~(・∀・)

その告白の場で彼女は、「一緒にいるうちにどんどん好きになっていったの」「(マラソンに例えて)あなたの給水係になりたい」「この人は私の運命の人だと思った」といった感じで、自分の想いを真っすぐ彼に伝えたのだった。

しかし次の日の朝、彼が用意した答えは「君が俺の事を想ってくれているのと同じほど、俺は君にのめり込む事が出来なかった」というものだった。信じられないといった感じで、その場に突っ伏して泣き崩れる彼女。日本のスタジオでVTRを見ている誰もが驚いた、予想外の恋の結末となったようだ。

だが、この二人が今までどんな付き合いをしていたかを知らず、素の状態で彼女の告白を耳にした僕にとって、この結末はそれ程驚くべきものではなかった。

彼女は彼に「運命の人だと思った」と言ったが、この台詞を耳にした彼は「そうか。では俺は彼女のことを、運命の人だと思えるだろうか」と考えたに違いない。彼も彼女もお互いに「体育会系」ということらしいが、ならば尚更彼は、自分が「設定した目標」に到達しているかどうかを吟味しようとしただろう。そして出した答えがNoだったのだ。

また彼女は、一連の告白の大部分を、「自分」の気持ちを表現することに費やした。だからという訳ではないかも知れないが、結果的に彼も、「自分」がより愛したいんだと結論付けた。お互いに「自分」を優先しすぎてしまえば、その時うまくいったとしても、いずれ大きな衝突は避けられない。告白の場面では、彼女が彼の、具体的にどんな部分に惚れたのか、具体的にどんな人間的な魅力に惹かれていったのか、もう少し付け加えてあげたほうが良かったのではないだろうか。

誤解しないでほしいが、これは、どちらがいい悪いという話ではなく、相性が合わなかったというだけの話だ。彼女の透明な真っ直ぐさは、周りの人を元気付けてくれる、何にも替え難い宝石のようだ。しかしそんな彼女の純真さを持ってしても、その想いは、運だとかタイミングだとか、なんとも解せない理不尽な事由(さらに彼女は、一カ国限定のあいのり参加という厳しい条件だった)によって、粉々に砕かれてしまうこともある。そういう理不尽な世界に、そもそも僕らは住んでいるのだ。

だから、そういった世の中の道理を、若いうちに経験することが出来たという意味で、「あいのり」の旅は彼女の大きな財産になるだろう。何が悪いわけでもない。あぁそういう事だったのかと、聡明な彼女ならいずれ気付くはずだ。しかし、彼女の真っ直ぐな想いを受け止め切れなかった彼は、その責任感から、この先長いトンネルに入ってしまうのではないだろうか。頑張ったって、どうにもならない事がある。その事をしっかりと受け止めた上で、それでも笑顔を出せるようになるまで、彼の旅は終わることはないだろう。

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by BlueInTheFace | 2005-07-20 01:59 | 映画・TVなど