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アルゼンチン対メキシコ

コンフェデレーションズカップ準決勝第2戦、アルゼンチン対メキシコをTV観戦。僕は試合を観終わった後も目が冴えて眠れず、夜勤から日勤へのモード切替に完全に失敗した模様。

試合をざっと振り返ってみる。互いに譲らず我慢の展開となった試合は、前半は五分、後半はどちらかと言うとメキシコペースで進むものの90分で決着がつかず、前後半15分ずつの延長戦へ。延長前半終了間際、カウンターからメキシコDFサルシドがドリブルで左サイドを突破し、クロス(と思われる)がアルゼンチンの選手の足に当たってコースが変わりそのままゴール。延長後半に入り、アルゼンチンがアイマールを中心に怒濤の攻撃を仕掛け、延長後半5分、ゴール前の混戦から、遂にフィゲロアがメキシコゴールをこじ開ける。このまま1-1で延長戦を戦い終え、PK戦へ突入。

PK戦では全員決めてサドンデスまでもつれたが、メキシコの6人目オソ-リオのシュートをGKルックスが止め、アルゼンチンは6人目カンビアッソが決めて激闘にピリオド。決勝戦はブラジル対アルゼンチンの南米ライバル対決となった。

お互いに、勝ちたいというよりは負けたくないという気持ちが全面に出たゲームだった。両チームとも守備が堅く、ペナルティエリアまで進入するのは容易ではなかった。メキシコはあの独特の、けれんみタップリのパスやドリブルでスタジアムを盛り上げ、場内にメヒココールを巻き起こしたのだったが、アルゼンチンはコロッチーニが接触プレーで相手に怪我を負わすと、スタジアムのドイツ人からはコロッチーニがボールを持っただけでブーイングが巻き起こってしまうのだった。相変わらず人気のないアルゼンチン。

後半終了間際には、サビオラがラフプレーで一発レッド、対してメキシコはマルケスが2枚目のイエローで退場。延長戦を10人対10人で闘うことになった。サビオラの悪質なファールで先に10人になってしまったアルゼンチンだったが、アイマールが上手くマルケスのファールを誘って、2枚目のイエローを呼び込み、退場に追い込む頭脳的プレーを見せた。この他にも、局面局面での両者の駆け引きや肉弾戦は凄まじいものがあり、120分間終始ハイレベルな攻防が見られたのだった。個人的には、メキシコの戦いぶりに拍手を送りたい試合であった。

この試合を見る限り、アルゼンチンは決勝のブラジル戦でも、相手の良さを消す伝統の(?)サッカーを展開してくるだろうと思われる。どちらが優勝しようが、アルゼンチンがブーイングの嵐を浴びそうなことは想像に難くない。ここはひとつ、ブラジルに健闘して賞賛された日本を参考に、撃ち合いの試合を演じてみるというのも手ではないだろうか。コンフェデはある意味祭りでもある訳だし。アルゼンチンほどのスキルがあれば、ブラジルとの撃ち合いでも充分互角以上の戦いが出来ると思うのだがどうだろうか。


by BlueInTheFace | 2005-06-27 06:11 | サッカー