さよなら「談話室滝沢」

消えゆく老舗、喫茶店「談話室滝沢」が歴史に幕

 文化人やサラリーマンらが打ち合わせ場所として利用してきた東京の老舗喫茶店「談話室滝沢」と、無名の新人芸術家の登竜門として知られる「ギャラリー新宿高野」が今月末、その歴史に幕を下ろす。

あれはもう10年程前のことだったか。父方の伯母と、日曜の午後に池袋で待ち合わせした時、伯母から「談話室滝沢で待ち合わせ」と言われて出向いたのが、「滝沢」との出会いだった。僕は「滝沢」の、高級感溢れつつも落ち着いた雰囲気の店内にいたく感動し、ちゃきちゃきの江戸っ子の伯母を前にして「なかなか小粋なところを知ってるな」と感心したものだった。今では伯母の事を思い出すたび「滝沢」も一緒に思い出す。そのくらい衝撃的な喫茶店だった。(ちなみに伯母はまだ生きてますから。)

「滝沢」に行ったのは後にも先にもあれ一度きりで、その後は忙しさにかまけて行く機会もなかなか作れず、とうとうこんにちまで至ってしまった。そもそも池袋に行く機会もあまり無かったのだが。しかし特に休憩を必要としていない時でも、ちょっと池袋に寄って「滝沢」を覗いてみようかな、と思うくらい、素敵な空間だった。無くなってしまうのがとにかく残念だ。未だに、ここを超える喫茶店に僕は出会っていない。

今度の連休を利用して、ちょっと一服しに「滝沢」まで出向いてみようかな。でも多くのファンが残念がっているので、そうとう混雑しているに違いないだろうなぁ。

日々の戯言にTB
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