人命救助

昨日の日本対シンガポールの試合は、仕事で遅くなり後半からしか見る事ができなかったのだが、見ていたら何だかどーでもいい内容の試合だったので、ここで記事にするのもどーでもよくなってきた。

試合が後半からしか見れなかったのは、実は仕事のせいだけでは無く、帰り道に、ある事件に巻き込まれてしまったからでもある。そっちの方が話としては少しは面白そうなので、ツラツラ書き綴ってみたい気になった。(最近サッカーの話ばかりだし、ちょっと小休止♪)


PM7:30頃、自宅の最寄り駅に着いた僕は、夕食の材料を買いだしに行くのもそこそこに、いそいそと我が家へ向かった。アーケードを抜けて、バス通りにもなっている、やや交通量の多い道に差しかかった時、その事件は起こった。30~40メートル離れた所の交差点の中で、ドンという鈍い音がするのが聞こえ、右折しようとしたミニバンが急ブレーキをかけた。見ると、小柄な男性がミニバンの前でうずくまり、ピクリとも動かない。

僕が慌てて駆け寄ると、その小柄な男性は「うー」と唸りながら半身を起こした。どうやら足を轢かれたらしい。とりあえず足は動くので、幸い大事に至る怪我ではないようだ。そばにいた、原付に乗った20代の男性も「大丈夫ですかー」と声をかけてきたので、僕と彼の二人で、その小柄な男性の腕を抱えて、とりあえず車の来ない道路脇まで運んだのだ。その時、僕らはこの小柄な男性が、酒くさい事に気付いた。

この小柄な男性、年のころは40代後半といったところか。浅黒く日焼けした肌は、トビ職人を思わせる。ミニバンを交差点の外に寄せ終えた運転手(こちらは40前後の男性)が駆け寄ってきて謝っていると、小柄な男性は「いいんだいいんだ、信号が点滅してて、こっちも慌てて走り出しちまったんだから」と逆に運転手に気を使う余裕を見せた。

しかし僕は変に思った。彼が轢かれたのは、横断歩道ではなく、まさに交差点のド真ん中付近であるからだ。彼は、いったい何処から飛び出してきたのか?運転手も同じ思いだったらしく、その事を彼にそれとなく尋ねてみた。すると「てめぇこの野郎!こっちが下手に出てりゃ、いい気になりやがって!俺は間違いなくあんたに轢かれたんだよ!」と、急にまくし立てた。急にアルコールが廻り始めたのだろうか!僕と原付の彼は「まぁまぁ落ち着いて」と、警察が来るまで騒ぎにならないよう気を使う羽目に陥ってしまった。

内心「あー早く帰ってサッカー見たいなー」とは思っていたものの、当然そんな事口に出す訳にもいかず、結局警察に証言してお役御免になった時にはもうPM8:00をまわっていた。原付の彼に聞くと、「僕も早く帰ってサッカー見たかったんですよ」というではないか。ふぅー、人を助けるって、ちょっとした事でも案外気苦労が多いなぁ、と思ってしまった。

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